入梅㉓ | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

「木本…さて… 」

 

河野氏の声を聞き、すぐに心当たりがない事は把握出来た。また、何故私がそこまでこの墓地での出来事に拘っているのか疑問視する気持ちも。

 

「そこで京子がお参りしていたのですか? 」

「はい…そういう事です」

「それは今回、京子の不貞と何か関係があるのでしょうか? 」

「いえ、それは分かりません… 」

「京子の不貞の証拠を挙げて頂きたい…私はそのつもりで調査をお願いしたのですが… 」

 

不満とも愚痴とも取れる声で河野氏は私に訴える。気持ちは分かるが、その裏で私が狩野省吾弁護士から強く請け負っている内容も無視は出来ない。何より、この言葉で、今の河野氏は、対象者である京子女史の浮気以外には全く興味が無いのだという事を悟らされた。

 

「いえ、これもひとつ、奥様の行動だったものですから。すみませんでした… 」

 

クライアントとの関係が壊れてしまっては良い調査が出来ない。ひとつ、自分の思いを押し殺して河野氏に詫びる。

 

「いえ…すみません。私も言い過ぎました。しかし、本当に分からないのです」

 

そう呟いて困惑する河野氏にフォローを入れた。

 

「いえ、大変申し訳ないのですが、京子さんの真実を知る上で、今日の様なよく分からない事も尋ねする事が今後もあるかも知れません。可能な限り社長のお気持ちに配慮はしますがどうぞ、ご理解を」

 

そう断って電話を切った。

 

「しかし、旦那も知らないなんて何っすかねぇ… 」

「さぁな。旦那が知らない事が私に分かる訳が無いよ」

 

そんな会話を交わしながら墓石を撮影して、私はその場を離れる事にした。

 

「あ、そうそう、社長」

「何だ? 」

「帰りに何かお楽しみって言ってたっすけど、何っすか? 」

「あっ! 」

 

「青いソフトクリーム」の事を思い出す。今日はそれを手に入れる絶好のチャンスだ!

 

「おい、Yくん。青いソフトクリームって喰った事ある? 」

「はぁ?何すかそれ?? 」

「文字通り、青い色したソフトクリームだよ!帰りに食べて帰ろうぜ!! 」

 

浮かれて言う私にYくんは、意気消沈した様な表情で答える。

 

「ソフトクリームって…あんた子供っすか?ったく…情けないっす… 」

「だってさぁ、青色だぜ!凄くない? 」

「別に… 」

 

浮足立っている私にYくんは呆れながら言う。

 

「勿論、奢りっすよね? 」

「いや、割り勘だけど?? 」

「あんたバカっすか!どこの世界に小学生じゃあるまいし、50過ぎたオッサンがソフトクリームと引き換えにノコノコ仕事ほっぽり出してついてくると思うんすか!! 」

「えぇぇぇぇぇ…(´;ω;`)ウゥゥ 」

「驕りは当たり前っす! 」

「分かったよ…(T_T) 」

「そもそもそんなずぶ濡れでソフトなんか可愛い喰いもん買いに行ったら、いきなり不審者っす! 」

「え~……大丈夫だろ? 」

「全然大丈夫じゃないっす! 」

 

車を走らせながら、自然とテンションも上がってくる。目的地まではほんの数キロの道のりだぁぁ!!!

 

 

 

「……で、ちゃんと調べたっすか? 」

「……いえ…… 」

「あんた調査業辞めたらどうっすか? 」

「…… 」

 

2人の目に飛び込んできたのは「定休日」の看板だった… 

 

(続く)

 

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弊社は情報を管理する会社である都合上、上記のお話だけに限らずブログ内、全ての「グダグダ小説」は全て「フィクション」です。実在する人物、団体は、私を含むスタッフ以外、すべて架空の物です。弊社で行われた調査とは一切関係ございませんのでご了承のうえお楽しみ戴ければ幸いです!それからお話の途中で設定が「おかしいな??」と、感じる部分があっても所詮「ド素人小説」なのでくれぐれも気になさらないように♡読んで頂く皆様の「想像力」が全てです( ´艸`)

                        株式会社OTS探偵社
                        代表取締役   梅木 栄二