別れられない女(27) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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「嘘・・・・・・・・マジかい???」


私とY君の後ろを怪訝な表情を浮かべて通り過ぎる一人の中年女性・・・。


Y君は暫く私の目の前で・・・車の中で何かを探している(フリ)をしていた。


「まじ・・・?あれが対象者の・・・・・??」


「恐らく女っす・・・・・・。」


私達はしばし・・・・呆然とした。


Y君に状況を聞きたかったが・・・・


女性は徒歩で大通り方面へ進行している。尾行するのであればそんな余裕は無い・・・。


勿論、そのまま見過ごす事も出来なくは無いのだが・・・


ご依頼者(Kさんの為を思うと・・・見てしまった以上そうもいかない。


単純にご主人の帰宅先だけでは無く、きっと相手女性がどんな人物なのかも知りたいに決まっている・・・。


なんて・・そんな事を考えると・・・


今の状況から考えて私は殆ど顔を見られていない。どうせ尾行するなら私の方が適任である。


しかし・・・・Y君は私が今日お借りしてきた機材の使い方を知らない・・・。


時間的に考えてまず対象者が帰宅するとは考え難かったが・・・


「そのまさか」が起こり得るのが調査である。


「どうするんスか!社長!!」


「・・・・・・・・・・っ!!」


「よし!Y君!!」


「はい!」


「俺・・・尾行するわ。Y君は・・・・俺と距離をとって車でついて来て。」


「え?僕もっすか?大丈夫っすかねぇ??」


「どのみち一人で居ても使い方(機材の)わかんねぇだろ!!それより女の(下品でごめんなさい)勤務先割り出すぞ!!その後車で速攻戻れば(ここに)いいだろっっっ!!!」


「あ!・・・そうっすね!!」


私はそう言い残し・・・ジャンパーを羽織るとダッシュで女性を追った!!


女性が大通りに出たところで、右に曲がった所までは確認出来ている。右にはバス停が確かあった筈。


私は兎に角急いで・・・・右に・・・・・


「!!!!!!!!!!!!」


ヤバイ!!


咄嗟に私は・・・・・・ダッシュしたまま、右に曲がってすぐの所にある・・・


「理髪店バーバー」に入店していた・・・・・・。


凄い勢いで駆け込んで来た私を見て・・・


驚いたのは店主とお客さんである・・・・


床屋さん「い・・・・いらっしゃいま・・・・せ・・・・・汗2


「は・・・・はは・・・・・゜∀゜汗


床屋さん「今日は・・・・どう・・・・・なさいますか・・・?あせ①


「い・・・・いやね・・・・・カ・・・・カットはお幾らかなぁ~・・・なんて・・・汗


床屋さん「さ・・・・3,500円ですが・・・・・あせ①


「あ・・・・ははは・・・・そう・・・・・パーマは?」


私は理髪店の出入口を背中で塞いだまま・・・・暫くそこの店主と間抜けな会話を交わしていた・・・。


実は角を曲がった瞬間!!


私の目に飛び込んできたのは1台のタクシーに乗車しようとする女性であった・・・。


予想に反し、タクシーに乗車しようとしていた事にも驚いたが、何よりもそのタクシー運転していたのが一瞬ではあったが・・・・確かに・・・・・


「対象者」だったのである。


私が見た瞬間は・・・・・


女性を乗車させる為に横を向いていた・・・・と思う。


多分・・・・・タイミング的には見られてはいないが・・・・。


先述した通り・・・・・私は一度対象者と対峙している。


ここでチラッとでも見つかろうモンならば・・・「アウトOUT」である。


咄嗟に気付いたから良かった様なものの・・・まさに「間一髪」であった・・・。


床屋さん「パ・・・・・・パーマは・・・・・アイロンですか・・・それとも・・・??あせ①


「へっ?」


「あ!そうそう・・・パ・・・・パンチ!!(パーマ)」


床屋さん「ろ・・・・・6,500円ですが・・・・・あせ①


明らかに私と理髪店の店主は会話が噛みあっていない・・。しかも今時「パンチパーマ」の料金を聞くほうも聞くほうである。


早く・・・・早く行けよ・・・・・


私は対象者と女性の乗ったタクシーが早く行ってしまう事を心から祈った。


「ハッ!」


や・・・やばい・・・・


そう思った瞬間!!


通りから車で出てくるY君


しかし・・・・・・Y君も何事も無かったかの様に対象者と女性の乗ったタクシーとすれ違い見えなくなった。


Y君も咄嗟に気が付いたのである。


「 (たまには)エライ!!Y君!!!」


私は心の中で安堵した・・・・


そして携帯が鳴る。


「はい?」


「いや~・・・・・・ありゃビックリしたっすねぇ~・・・・・マジ驚きましたよ・・・」


「だな・・・・・でも良く分かったな・・・」


「ったり前っしょ!!探偵の基本っすよ!!」


「いや・・・・マジで良かった・・・・。」


「どうします?」


「タクシーが動いたら合図するから・・・至急戻ってこいよ。出来るトコまでやってみよう。」


「了解っす!!」


・・・・・・と言うのが早いか・・・タクシーは走り出した。


「おい!いいぞ!!」


「了解!!!」


床屋さん「あの~・・・・・・・あせ①


「は?」


床屋さん「今日は・・・・・如何なさいますか・・・・・・あせ①


「すみません・・・・・急用を思い出したので・・・また来ます・・・・汗


床屋さん「ですよね・・・・・。汗


理髪店のご主人には本当に悪い事をしてしまった・・・。


すぐにY君は店(理髪店)の前に車をつけた。


私は素早く乗車しY君の運転で尾行を開始した!!


(続く)