別れられない女(21) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

「どうすっかい?・・・・・」



「さすがに今回だけは・・・慎重になるっすよねぇ・・・」



私もY君もさすがに困り果てていた・・・。



徹夜明けで・・・いい考えが浮かばないだけなのかも知れない・・。しかし何故だか、二人ともすぐに帰る気にはなれなかった・・・。



嫌でも今夜は決戦である・・・何とか安全且つ適切な方法で「201号室」に入室する事実を確認しなければならない・・・。



調査を悟られる事が怖いのでは無く・・・その後の「逃亡」が怖かったのだ。



「しかし・・・・対象者もそう簡単に居場所変えるっすかねぇ・・・」



Y君の言う事ももっともである・・。



しかし一度「ヤサ」が割れてしまえばご依頼者であるKさんが来る事は過去の状況から考えても充分察しがつく筈である・・・。



言い様の無いジレンマに・・・・私とY君は溜息をついた・・・。



今更であるが・・・このお話は随分過去の話である・・・その頃はまだ私達も現在の様な技術も無い時代であった・・・。



「考えてもしゃ~ないな・・・。」



「っすねぇ・・・。」



「!!」



私はふと考えた・・・。



「おい!Y君!」



「何すか?」



「Y君は今から帰ってとりあえず寝ろよ・・・。」



「社長何するんすか?」



「俺はとりあえず・・・福岡行ってくるわ・・・。」



「え!?今からっすか??」



「あぁ・・・・今から・・・」



「大丈夫っすか?徹夜明けっすよ!」



「大丈夫・・・とりあえず蛇の道は・・・蛇だろ・・・とりあえず会長とこ行って何かないか相談してくるわ・・・」



「・・・・・・・・」



確たる・・・何かがあった訳では無い・・・。しかし・・・困った時の神頼みでは無いが・・・



業界の大ベテランである九州調査業協会のT会長に相談してみようと考えたのである・・・。



通常、私達の業界は「横の繋がり」は皆無に等しい・・・系列会社なら別であるが・・・



自分達が自社に客を引き寄せる為に「平気」で他社の有りもしない「悪口」をブチまける業界である・・・。そんな中にあって・・・私はT会長と懇意にさせて頂いていた・・・。業界で「唯一」信頼出来る人と言ってよかった・・・。



「まぁ心配すんなよ・・・それよりY君、夕方対象者が動き出したらチェック頼むぞ。」



「了解っす・・・」



私は・・・そう言い残すと、上着を取り事務所を出ようとした・・・。



「社長!」



Y君が妙に神妙な声で叫んだ!!



「どうした?」



「どうか・・・・お気をつけて・・・」



余程コーヒーを買いに行かせたのが気にかかったのであろうか・・・珍しく心配してくれる・・・。



「あぁ・・・・大丈夫だよ・・・ありがとう。」



私はニッコリ微笑むとY君の「心配」を振り払うかの様に・・・再びドアに向かった・・・。



「だって・・・・だって社長・・・・」



余程「嫌な予感」でもしたのだろうか・・・・?



「だって社長!!」



私は振り返った!!



「明日!!・・・・・給料日なんっすよ!!どうか・・・無事で帰ってきて!!!」



・・・・・・・・・・n...汗


「お・・・・・お前の給料なんか・・・・・」


「知るか~・・・・!!」


私は事務所を飛び出した!!


(続く)


今から空港行って・・・飛行機乗りま~す!!

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