別れられない女(15) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

昨日はすみませんでした・・・・・ご迷惑をおかけします


来月は再び出張で・・・どうやら遠方に行く事になりそうです・・・。


それまでに何とかこのお話も完結・・・・出来れば良いのですが警備員さん徐行





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【本編】



私とY君は・・・・・×町に向かいながら現場での段取りを話し合っていた・・・。


大凡自分達の把握している場所という事もあり、車輌位置付近の環境は・・・・大雑把ではあるもののイメージ出来ていたのである・・・。


「あの辺な・・・・・確か戸建てが多かったよね。」


「っすね・・・でもアパートも古いのが数件建っていたと思うっすけど・・・」


「だけど・・・・・月極駐車場にでも車止めて徒歩移動してたらアウトだよな・・・」


「っすね・・・。」


現場が近づいてきた・・・・私とY君は慎重に車を走らせながら対象者使用車輌に近づいた。


何分あれだけ警戒していた対象者である・・・車の中に潜んで様子を窺っていても不思議では無い・・。


正直・・・・ここまでのケースは滅多に無い。


どんなに離れて暮らしていても対象者も人間である。食事は勿論の事、睡眠だって取らなくては生きていけない・・・。


しかし・・・今回の対象者は表現は悪いが「異常」なまでの警戒心である。何がそうさせるのか・・・私とY君には不思議で仕方無かった・・・。


「この辺っすよ・・・。」


「うん・・・分かってる・・・」


私達は不審と取られかねないギリギリのスピードで車を走らせながら・・・・対象者の車を探した。


「確かにこの辺なんだけどな・・・・・。」


目的地周辺に到着はしたものの発見に至らない・・・。


「おかしいっすね・・・・。」


私はY君に確認した。


「もう一度猫(の鈴)見てくれる?」


「ええ・・・・今確認してるトコっす・・・」


・・・・・しかし結果は同じであった・・・・。




【03:15】


次第に焦りと疲労の色が濃くなっていく・・・・・


私も変態Y君(新しい呼び名)ももう若くはないのだ・・・・と思う。


「くそ~・・・・頭くんな!!」


「社長!車降りましょうよ・・・・」


「~・・・・・・仕方無いか・・・・・」


私とHY君(更に新しい呼び名)は仕方なく車を駐車出来るスペースを探した・・・。


「俺は面が割れてるから・・・Y君頼むぞ・・・・」


「もしも対象者が潜んでていきなり殴りかかってきたら殴り返していいんすか?」


「対象者か依頼者(Kさん)から訴えられても良かったらいいよハート


「・・・・・何すかそれ・・・・じゃあ俺に黙って殴られろって事じゃないっすかムカツク


「うん・・・・・今回はその係はーと


「嫌っすよ!!そん時は全部白状して社長の指示ですってチクってやりますから顔


「ははは・・・・冗談冗談・・・・でも対象者190cm以上あるから・・・相当ゴツイぞ・・・気ぃつけてな・・・」


「マジっすかにっぱぁ~俺が現役の時に戦ったロシア人みたいっすね!!」


「ああ・・・日本人だから余計にゴツく感じると思うよ・・・」


「楽しみっす!!」


・・・・・・この男には「恐怖感」という人として大切な「神経」が失われているのかも知れない・・・


私とHY君はそんな冗談を言いながら車を降りた・・・・。


今夜は闇夜である。


姿を消すには絶好の天候である。・・・・そして私とY君は二手に分かれ捜索を開始した・・・。


(続く)