人格破壊(36) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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「社長!対象者とKが!!」


「どうした!?」


「前みたいに・・・・歩いて公園の中に行ったっすよ!!尾行します!!」


「了解!頼むね!!」


私は携帯電話を切った。


「ど・・・どうしたんですか?」


「奥様と男性が・・・公園の中に歩いていったそうです・・・。」


「どこに?」


「まだ分かりません・・・今、スタッフが尾行しています。」


「・・・・・・・・・」


「とりあえず私達も中に入りましょう・・・。」


私達にとっては最高・・・ご依頼者にとっては最悪の展開とでも呼ぶべきだろうか・・・。


このまま前回の様に情交に及べば・・・又と無いチャンスとなるだろう・・・。


しかし・・・ご自身が選んだ道とはいえ・・・やはりご依頼者の立場に立たされてみれば・・


耐え難い「事実」となってしまうのである。


背中越しに・・・T氏の「緊張感」が伝わってくる・・・。


怒り・・・・悲しみ・・・・屈辱・・・・・それは時として「性欲」にも似た興奮状態を引き起こすのかも知れない・・・何よりT氏の顔が紅潮している様子がそれを示している・・・。


私とT氏は、Kの車輌を少し遠目から確認した後・・・静かに公園内に進入した・・。


その時・・・Y君からメールが届く


「前回のトイレからもうひとつ奥。同じトイレ」


何てこった・・・・前回Y君の妨害行為で果たせなかった性欲を再度満たすと言うのであろうか・・。


「Tさん」


「はぁ・・・」


「落ち着いて下さいね・・・。約束守れますか・・・」


「・・・・・・・」


「Tさん!」


「・・・・は・・・はい・・・」


「必ず約束は守って下さいね・・・」


「・・・・はい。分かりました。」


T氏の表情が変わった・・・・何かを覚悟したかの様に。


私とT氏は・・・公園の中を黙々と進んだ・・・。


前回のトイレを通り過ぎ・・・更に公園の奥のトイレに進む・・・。


季節柄夏場の様に人は居ない・・・。


最初のトイレから・・・100m程進んだ所でY君が現れた・・・。


「あ・・・どうもお世話になりました・・・」


と頭を下げ会釈するT氏


「いえ・・・どうも」


と返すY君。


「こっちっす!!」


と案内するY君の後を付いて私達は歩いた・・・。


暫くし・・・・トイレが見えてくると・・・


「○×□~・・・・(恥ずかしくて書けないあせ①)」


近づく迄も無く・・・・対象者の喘ぎ声がここまで聞こえてきた・・・。


「・・・・・・・・・」


沈黙するT氏・・・・合わせる顔が無いと言った私とY君・・・


小声で囁く・・・


「イイですか・・・今、乗り込んだら・・・二人ともトイレから出ないですよ・・・ですから辛いでしょうが・・・終わって出てくる迄待って下さい・・・すみません・・・」


なぜか謝ってしまう私・・・


「・・・・分かりました・・・・出てきた瞬間現場を押さえます。」


「辛いですがこれが最後だと思って・・・お願いします。」


「はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・」


「それから男性の名前はKです・・・男性には・・お前訴えるから・・・と一言だけ告げて・・」


「・・・・・・・・」


「今日の所は返した方が無難でしょう・・・その方が変に修羅場になるより・・・Kに対しては効きます・・・」


「・・・・わかりました・・・」


「後は・・・公園の外にタクシーを呼んでおきます・・・それに乗車して二人で帰って下さい・・」


「そして・・・・必ず連絡を下さい・・・・私Tさん家の近くで待ってますから・・・絶対ですよ!約束です・・・。」


「・・・・分かってます・・・」


そう言って・・・T氏は対象者とKが情交に及ぶ公衆トイレの前へと・・・静かに進んでいった・・・。


(続く)