人格破壊(33) | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・

こちらも合わせてお願い致しますお願い・・・・・)




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ホワイトでい♪も近いので・・・と普段お世話になっている皆さんに感謝の気持ちを少しづつお返ししていたら・・・



思いがけず皆様から「お返し」を頂いてしまいました♪



嬉しい限りです(なんせトモダチいないからが~ん


私のしょーもなブログを見て頂いている皆様に改めて御礼申し上げますご迷惑をおかけします


「これからも仲良くしてやって下さい」


                          梅木 栄二



【本編】



「でも・・・・どうやって・・・・」


「そうですね・・・・」


私は暫し考え込んだ・・・・。


通常であれば・・・ご依頼者から不貞の相手方に対し内容証明郵便等を送り相手方の出方を見る・・・それから話し合いでの和解に持ち込むのか調停・訴訟等に持ち込むのか考える・・・。


しかし・・・・今回は如何せん人数が多すぎる・・・。


これが訴訟なんかに発展すればきっとエライ事になるだろう・・・。


考えたダケで眩暈がする。


今回の「問題」に関わった人間は・・・・全て身元が割れている

(一度失尾した男もいたがその後の調査で身元だけは判明した)


あまりの人数に・・・とりあえずまずは対象者(奥様)の暴走を止める事が先決だと考えた・・・。


「Tさん」


「はぁ・・・」


「兎に角、奥様にこれ以上男性と接触しない様に・・・まずは奥様と話をしましょう・・・」


「・・・・・・・・・」


「それから・・・私もその後の対応は考えます・・・」


「・・・分かりました・・・ただ・・・ひとつダケ聞いて欲しいのですが・・・」


「なんでしょう?」


「一度この目で・・・・実際の現場を押さえたいのですが・・・」


私は暫し考え込んだ・・・。


今まで、ご依頼者のリクエストで・・・実際の「現場」を押さえた経験は・・・確かにある。


ある意味では・・・対象者や男性にとって一番「インパクト」のある方法でもある・・・。


しかし・・・取り乱したご依頼者や対象者が思わぬ方向に暴走する危険性もあるのだ。


「Tさん・・・」


「はぁ・・・」


「その場で・・・・本当に冷静に対応出来ますか・・・?」


「・・・・・」


「その場で・・・刃傷沙汰なんて・・・洒落にもならない事態になったら・・・エライ事になるんですよ・・」


「・・・・」


「それに・・・仮にホテルに入られたとして・・・ホテルの敷地内で揉め事を起こせば・・・ホテル側にしてみたら明らかに営業妨害です・・・」


「・・・・・・・」


「今のTさんを拝見していると・・・あまり得策とは言い難いのですが・・・」


「・・・梅木さん・・・」


「・・・・はい?」


「今、ここで・・・・全て現実は見させて貰いました・・・」


確かにその通りである。


「それに・・・現場に他の男性全て引き連れていく訳じゃないでしょうから・・・」


「・・・・・」


「私には・・・妻と話し合う足掛かりが欲しいのです・・・。お願いします!何とか最後に私の我侭を聞いては貰えないでしょうか!!」


私は言葉を失った・・・・


ご依頼者の心情を考えれば・・・・確かに仕方の無い状況である・・・。


このまま断ったとしても逆にその後のT氏の「暴走」の方が不安である・・・。


「Tさん・・・」


「はぁ・・・・駄目でしょうか・・・・(涙声)・・・」


「分かりました・・・残りの調査日数を消化しますが宜しいですか・・」


「はぁ・・・ありがとう・・・ありがとう・・・・」


T氏は声にならない声をあげ泣いた・・・・。


その後打ち合わせで・・・恐らく対象者はここ1~2日の間に動く事が予想される為、すぐに準備に取り掛かる事、T氏にはどんな状況になったとしても必ずこちらの指示に従って貰う事、T氏と私はいつでも連絡を取り合える状況にしておき・・・T氏は単身先に休日を取って近くに宿泊して貰う事・・・等を示し合わせた・・・。


考え様によっては・・・・寧ろご依頼者を監視出来る状況にする(失礼だが)事によって・・・思わぬ方向に事態が発展する事を未然に防ぐ事が出来るかも知れない・・・。


T氏は明日休みを取って帰省する事(自宅とは別場所に)を約束しお帰り頂いた・・・勿論、Y君に駅迄送って貰いちゃんと電車に乗車する様子まで確認してもらった・・・。


さぁ・・・・・明後日から事態は大きく動くだろう・・・・


私は・・・・これからの「大騒ぎ」に備え・・・家族の待つ(実際は誰も待っていないがドワーッ)自宅へと帰宅した・・・。


(続く)