右半球症候群
・半側空間無視
・視空間認知障害(構成障害・Balint症候群など)
・病態失認
・地誌的見当識障害(道順障害・地誌的記憶障害)
・運動維持困難
・消去現象
・右向き傾向
・無関心・脱抑制・全般的注意障害など
半側空間無視(USN)
大脳半球の損傷部位の対側の刺激に反応せず、またそちらを向かない状態。
責任病巣:頭頂葉・側頭・後頭葉接合部、前頭葉、視床
【USNのメカニズム】
・注意障害説…「方向性」の注意方向へ向きやすく、左方向へ向きにくいというもの。
・運動障害説…左方向へ向かう運動が低下するというもの
・表象障害説…イメージ上で無視がおこるというもの
【半側空間無視と同名性半盲】
・半側空間無視…注意の障害で視野は問題ない。
・同名性半盲…脳神経Ⅱ~視床~後頭葉視覚連合野にかけての障害であくまで視野の問題。左半盲の場合でも、左を向くことが可能で注意も向けられる。
【USNにおけるADL観察のポイント】
『移乗・移動動作』
車椅子のブレーキのかけ忘れ、フットレストの上げ忘れ、麻痺足の上げ・下ろし忘れ、など
『更衣動作』
左側の更衣が拙劣になる。上下・左右がわからなくなる
『整容動作』
髪の毛をとかす際に左側をし忘れる(Personal Neglect)
Personal Neglect(自己に対する無視)
自分の身体の左側に対して注意を向けることができない
右向き傾向
注意を喚起しない限り、頭頚部が持続的に右を向いている。
消去現象
一側に与えられた感覚刺激は左右いずれも知覚できるが、両側同時刺激では一側しか知覚できない状態。
病態失認
片麻痺を否認もしくは無視する症状。
言語反応で確かめられる。
・片麻痺無認知…片麻痺に気づかずあたかも正常であるかのようにふるまう
・片麻痺否認…「片麻痺はありません」ときっぱりと否認
・身体パラフレニー…片麻痺を否認し、異常な判断を示す
・余剰幻肢…麻痺肢に加えてもう1本手がある様に感じる
地誌的見当識障害
街や家の中を移動する際、どちらへ行けばよいかわからず道に迷う症状。
・前向性地誌的記憶障害…主に新しい道順を覚えられない。
・街並失認…何の建物なのか、どこの風景なのかなど、熟知した街並を同定することができない。
構成障害
造形作品を生み出す課題において、作品の空間的形式が失われる状態。
・左半球損傷:企図性の問題
・右半球損傷:半側空間無視の影響
・痴呆でも生じる
運動維持困難
指示に従って閉眼、舌を出す、開口などの動作をし続けることができない。
メカニズム:運動維持に必要な注意機構の障害。空間的固有感覚情報の利用障害