このブログでは「呼吸」について
あれこれ記事にしています。
ワークショップのテーマだったり
自分の病気がきっかけでしたが
実践として生かす機会がやってきました。
高齢者施設にご入所されている
慢性呼吸器疾患の方に対する
「呼吸トレーニング」の提案・指導
という依頼があり
ちょうど資料を作ったところです。
施設の方に対するリハビリでは
個別的な関わりは少なくて
ご自身で、あるいはスタッフと一緒に
できるトレーニングメニューを
提案・指導することが多いのです。
そこが病院で行うリハビリや
ご自宅で行う訪問リハビリとの
大きな違いになります。
専門的すぎたり、難しい内容だと
やってもらえないし(泣)
かといって、効果を得るためには
それなりな要素を入れないと…と
毎回葛藤があります。
でもこのブログを通じて
「難しいことを簡単に」伝える
言葉選びや表現のしかたの
トレーニングになっていたりします。
「難しいことを難しく」伝える方が
断然、容易なのですね。
今回は、自分自身の経験と
このブログの内容も盛り込んで
資料作りもスムーズに。
やはり実体験が伴っているので
患者さん(今回は入所者さん)を
みる際の着眼点が明確だと感じます。
さて、この方の場合は
今のところ呼吸のしにくさは
日常生活を送る上で
大きな支障となる程ではないよう。
でも、将来的なことを考えて
呼吸機能の低下を「予防」するための
トレーニングとして提案しました。
作業療法ではよく
「セラピストたる自分自身の
存在そのものも治療の道具」といいます。
アロマセラピーはさらに
セラピスト「自身」がセラピーの
重要な要素を占めているように思えます。
人生のさまざまな経験も
趣味を通じて得た知識も
私自身の病気の体験すらも
まわりまわって
セラピーに「生かされる」
いや、「生かそう」と思えば
何気ない日々も大切に生活しよう
という気持ちになります。
とはいえ、患者さんと同じように
病気やケガを経験していたら
身体がいくつあっても足りませんが(笑)

