仕事している施設では
週に1回アロマトリートメントを
受けているおばあちゃんがいます。
90歳をこえても元気で
いつも穏やかな方です。
どうやらセラピストは
お孫さんのよう。
トリートメントが終わって
私がお部屋を訪ねると
まだほんのり精油の香りが。
「今日は何のアロマだった?」
ー「 何だろうね」
「お気に入りの香りはありますか?」
ー「ないよ、でも孫がいつも
いいのを選んでくれるからね」
ちょっとずっこけてしまうような
お答えですが、とても
幸せそうな表情です。
精油の効能とかブレンドとか
もう、理屈じゃないんです。
お孫さんが来てくれて
スキンシップをしながら
お話したり
自分のために一生懸命に
何かをしてくれる
それだけで充分に
セラピーとして成立しているんだと
作業療法士としても
アロマセラピストとしても
思います。
ただひたすらに
相手の手を握り続けているのは
なかなかできないけれど
トリートメントとして
だったらできるかもしれない。
普段はあまり面と向かって
話をすることはなくても
香りとトリートメントで
気持ちがほどけると
思わず会話がはずむかもしれない。
そして、誰かに
大切にされている
寄り添ってくれている
という安心感。
あのおばあちゃんが
いつも穏やかな表情を
浮かべている理由が
わかるような気がします。
認知症アロマとか
介護アロマとかさまざま
言われていますが
この分野でアロマセラピーが
なぜ求められているのか
作業療法士である私が
アロマセラピーに何を
期待しているのか
改めて、考えさせられます。
