脱9条のススメ    護憲・リベラルのための憲法9条講座 -6ページ目

脱9条のススメ    護憲・リベラルのための憲法9条講座

かつてガチガチの9条平和主義者だった私がその大矛盾に気づいてしまいました。
様々なテーマでリベラルの視点から、具体的・論理的に脱9条論を展開します。

    安保法成立により、日本も独自外交が可能な環境が整った 

 

 外交について、“9条派”の決まり文句といえば

“日本は米国追従外交をやめろ、日本独自の平和外交を築くべきだ”

である。

 これについては、以前このブログでも取り上げた通り、私も大賛成である。しかしその独自外交のためにこそ“脱9条”が必要不可欠なのである。

 安保法成立により日本も基本的に自国を自力で防衛できるようになり、また集団的自衛権容認で米国ともより対等な関係に近づいた。初めて日本も独自外交が可能な環境が整ったといえる。オバマの反対を振りきってプーチン訪日を実現させたのはその第一歩であった。

  『脱・米国追従外交は脱9条から始まる』参照

 

   “安保理・南スーダン決議”で日本の“独自平和外交”が炸裂

 

 先日の国連安保理における“南スーダン制裁決議案”においても、この事は実証され、更に進化・深化したことを印象づけた。

 米国が主導し、西側先進国・英仏も賛成に回ったこの決議案に、日本は棄権し廃案に追い込んだのである。

 交渉を担当した岡村国連大使のコメントも伝えられている。

 “この米国決議案は 「悪者を懲罰すれば正義が訪れるというカウボーイ的発想に過ぎる」

「今必要なのは南スーダン政府が進める国家建設の支援だ」”

 見事なまでの“脱・米国追従外交”であり、また“独自の平和外交”であるといえる。更には

 「もし大虐殺が起きれば、日本は責任を問われる。そうした事態を防止することに努めないといけない」 と続き、日本の投票行動によって廃案になった後の現実の事態について、最悪の結末になった場合の日本の責任にまで言及しているのである。

 

    日本は南スーダンにPKO部隊を派遣している、実質唯一の当事国なのだ 

 

 このような、ちょっと以前では考えられないような独自積極外交が展開できたのも『脱米国追従外交は脱9条から始まる』で述べたように、安保法成立により日本が基本的には自力で自国を守れるようになったからである。更には今回、“プーチン訪日時”に比べてもさらに“脱米国追従”が進み、“米国批判”まで飛び出したのは、日本が実質、先進国で唯一南スーダンにPKO部隊を派遣していることがその大前提としてある。(この重要な事実について日本のメデイアの扱いはあまりにも小さい。報道ステーションなどは全く触れない)米仏など西側先進国はカネは出しても部隊を派遣していないのだ。(元宗主国として英国が申し訳程度の人員を派遣しているが)

 まさにこれまで各種国際紛争問題で日本が立っていた立場に、他の西側先進国が立っているということである。

 要するに日本にしてみれば、“現場に来ない、結果に責任も取れない奴が口出しするな” ということである。つまり今まで様々な武力行使や軍の派遣現場において、さんざっぱら日本が言われてきたことだ。

 “shou the frag”とか“boots on the ground”とか。

 

   米国追従外交は根性論では解決できない

 

 要するにそういうことなのである。“脱・米国追従外交”とか“独自の平和外交”とか口で言うのは容易いが、これを実現しようとすれば、まず土台として“自国は自国で守れること”、さらに外国で生じた問題の解決にあたっては“現場に実行部隊の人員を派遣すること”さらに“その選択に明確に責任を取ること” が求められる。

 極めて具体的な外交論なのである。

 “9条派”がこれまで述べてきたような“弱腰”だの“主体性がない”だのという、あいまいな“根性論”のモンダイではないのだ。

 

   9条派っていつからカウボーイになったんだ

 

 今回のような外交は、本来“9条派”にとっても大歓迎してしかるべきなのだが、そうはならない。あいかわらず“武器禁輸を認めないのはケシカラン”とか“南スーダンの平和を阻害するのか”とか“国際協調を乱すのか”とかである。

 武器禁輸を決議し、南スーダン政府首脳の資産凍結などの制裁などをすると、何処がどうなって“南スーダンの平和再建”につながるのか、大虐殺を食い止められるのか、具体的説明はない。ただ悪い奴らから武器を取り上げろと言っているだけである。正に国連大使の言う“カウボーイ的発想”ではないのか。あれ、9条派っていつからカウボーイになったんだ。

 もちろんこうした主張をする人に“責任を取る”用意などない。ただ国際協調の名の下、米国について行けばいいという、まさに自らが批判する“米国追従”ソノモノである。

 

   米国主導案の問題点と日本の現実的対応

 

  一方 “南スーダンの現政権にも問題はあるにしろ、現場に出向き、政府と協力して国家再建に努める” のって、極めて日本的解決法なのではないか。敵対よりも融和、攻撃よりも和解。

 日本史をヒモ解けばそうした問題解決法は枚挙にいとまがない。(江戸城無血開城とか。)

 正に“日本ならではの平和外交”ではないのか。その上最悪の場合の責任の所在まで明確にする“サムライ精神”。あ、いや、リベラルの私としてはこうした“性差別的”とも取れる表現はやめておこう。

 

 “制裁決議案”の目的は“南スーダンでの大虐殺を食い止めるため”との事だが、その中身を見れば、武器禁輸を決議すれば武器の流入が止まるだなんて机上の空論であることは明白である。例えば“イスラム国”に公式のルートで“武器の輸出”をしている国なんかない。が武器の流入は止まらない。もちろん大虐殺も止まらない。対南スーダンで禁輸決議をしたって同様だろう。

 その上、日本は現地で南スーダン政府と協力関係にあるのだ。それなのに“政府首脳の資産凍結”とかに賛成すれば協力関係などズタズタになってしまうのは明らかだ。そんな状態で“大虐殺の阻止”も“平和の構築”もできるわけがない。

 米英仏などは現地には行かず好き勝手な机上の空論振りかざしてるだけなのである。

 日本のこの選択が極めて現実的対応であることが見えてくる。

 

 もちろん南スーダンの国家再建・平和構築のための具体的政治選択として、“カウボーイ的発想”が良いのか“現政権との日本的融和策”が良いのか現時点での正解は誰にもわからない。

 しかし“脱・米国追従外交” “日本独自の平和外交”を目指すのであれば、現時点での日本の選択の正しさは明確だろう。

 

 それとも9条派の皆さんはやっぱり国際協調の名の下“米国追従”で今回の安保理決議にも賛成したほうが安心ですか。何も責任とらなくていいし。

 実際、もし今回の決議案が可決されたとしても、その後“大虐殺”が起ころうと、米英仏各国は責任問題などに言及した形跡はない。米国派についたほうが日本は決して傷つく心配は無かったろう。そしてそれが従来の日本の外交だったのだ。

 “独自外交”と失敗の可能性、そして責任を追求されること、は常にセットとして存在する。

 その覚悟も無しに軽々しく“日本独自の平和外交”などと口にすべきではない。

 

   今、脱米国追従が始まった  

 

 ところで今回のような脱米国追従外交を展開し、さらに米国批判などすれば当然米国は“懸念を表明”する。当然である。しかしそれだけである。別に日米同盟が揺らぐとかそういう問題ではない。だって、筋を通しているのは日本なんだから。そしてむやみに同盟関係が揺らげば困るのは米国だって同じなんだから。かつてイラク戦争で米国を批判したフランス・ドイツ・カナダが米国との同盟にゆらぎがないのと同様である。

 こうした独自外交と同盟関係との問題についても、かつて私がこのブログで指摘した通りの展開になっているといえる。

  『集団的自衛権で日本はアメリカの戦争にさらに巻き込まれるのか』参照

 

 上記記事では脱9条を遂げたからといって、米国に真っ向対立し米国批判までするのはそう簡単ではないと書いた。が、今回の日本の対応を見れば、例えばまたイラク戦争並みの暴挙を米国がした場合でも、今の日本なら真っ向反対・米国批判まで出来るんじゃないか、と期待させてしまうのである。(もちろんそんな暴挙など今後ないに越したことはないが)

 また今回の“地に足のついた脱・米国追従外交”を見れば、安倍晋三首相がトランプに会いに行ったのを“朝貢外交”などと揶揄した“9条派”の批判が如何にマトハズレであったかの証明であるといえるだろう。

 むしろ安倍政権は今回の“南スーダン”をきっかけに、かなり計画的に“日本の独自外交”“脱・米国追従外交”を開始させたことが伺えると見るべきだろう。

 

 安保法の成立により、今、日本の外交はここまで進化した。

 脱・米国追従外交が、脱9条から始まったのである。

 

 このことは同時に、日本の被占領国根性からの脱却と、真の独立と自由回復への一歩にほかならない。個人に尊厳のある自由な個人があるように、国家にも尊厳のある自由な国家はありえるのだ。

    『映画“ショーシャンクの空に”から見る“脱9条精神”』参照

 

(ただし今回の“日本べた褒め論”は、あくまで“外交”に限った話である)

   二大武器輸出国が賛成する武器禁輸議案

 

 南スーダンへの武器禁輸を含む安保理決議は、日本・ロシア・中国などの棄権で否決された。ここで注目すべきは、議案提出を主導したのが米国であり、フランスも武器禁輸に賛成したということだ。

 

 言うまでもなく米国・フランスといえば世界の二大武器輸出国である。また世界の大国のなかでも二大“ケンカっ早い”と言うか“戦争っ早い”国でもある。

 

   池上彰氏: 戦争をすると軍需産業が儲かる

 

 ところで以前このブログで紹介したように池上彰氏は言う。

“戦争をすると軍需産業が儲かり、軍需産業を儲けさせるために戦争が止められない”

 この主張が事実なら、今現在内戦中であり、今後も拡大の恐れのある南スーダンの現状など、米仏の軍需産業にとって“格好のかきいれどき”である。戦争の火にどんどん油を注ぎ、武器をじゃんじゃん輸出して大儲けするべきではないのか。

戦争をすると軍需産業が儲かるだなんて、池上彰さん、間違ってるよ・参照)

 

   やっぱり戦争をしないほうが軍需産業は儲かるのだ

 

 ところが現実は米仏とも“武器禁輸”に投票である。

 戦争をすると軍需産業が儲かり、更には軍需産業を儲けさせるために戦争が仕掛けられているのだ、との迷信、池上さんはじめ多くの知識人が今だに信じ、また全ての九条派が信じて疑わない迷信はここでも否定されたことになる。

 

 要するに私が指摘したとおり、巨大軍需産業にとって南スーダンのような途上国の“ちっぽけな戦争”などタイシタ儲けにはならず、内戦が収束し、天然資源を活かして経済発展をしてくれたほうが軍事予算も増加し、軍需産業にとって莫大な儲けにつながる、ということだ。

 もちろん大国同志の戦争などさらに世界経済を破壊し、軍需産業の売上にも壊滅的打撃を被るのは言うまでもない。

 

 あらためて言わざるを得ない。

 戦争をすると軍需産業が儲かるだなんて、池上彰さん間違ってるよ、と。

 

(注・ただし、内戦を収束させるために武器禁輸がいいのか、日本政府の方針のように“現政権と協力して国家再建を支援する”のがいいのかという政治判断は別問題である。どちらにしろ米仏は南スーダンへの目先の武器輸出などは軍需産業にとって“儲け”にはならないと判断したことは確かである。)

 

 日本政府の今回の画期的独自外交の意義についてはまた次回。

 

『日本の独自平和外交が安保理でも炸裂!日本の9条派はカウボーイだったのか・考』参照

    9条夫人登場!

 

9条夫人: とうとうつきとめたわ。この戦争賛美の改憲主義者のアジトを。

 

私: わわ、あなた、いったい何者ですか。いきなりヒトの家上がり込んで。

 

9条夫人: あなたね、ウチの娘にあることないこと吹き込んで、娘の平和主義を破壊しようとしてるのは。

 

私: もしかして、あなたは9条子さんのお母様。あの有名な。

 

9条夫人: 何があの有名な、よ。 今日こそあなたのデタラメな反9条思想に鉄槌を食らわせてやるわ。

 

     (9条子さんが登場するのは以下の記事です

 

     【イスラム国による人質問題でフランスを参考にするべきか

     【観光立県をめざす沖縄に基地はジャマになるのか】 

     【安倍晋三は戦争がしたくてたまらない、という思い込みが立憲主義を破壊する

     【集団的自衛権で日本はアメリカの戦争にさらに巻き込まれるのか

     【領土問題なんかどうでもいい、尖閣なんか中国にあげてしまえ、という9条さんへ

 

 

   9条夫人 “9条のおかげで日本は70年間戦争をしないできたのよ”

 

私: 確かに私は脱9条を主張してるけど、デタラメなんかじゃ全くないんですけど。

 

9条夫人: そもそもあなたの話は細かい屁理屈ばかり並べて9条の本質をちっとも見ていないのよ。正に“木を見て森を見ず”ってとこね。

 

私: なな、なんということを、じゃあ9条さんにとっての“森”とはどういうことですか。

 

9条夫人: 9条に基づく平和思想の最も大きな実績、そしてこの思想の正しさの実証は何と言っても “憲法9条のおかげで日本は70年間戦争をしてこなかった”って事。このことは絶対に動かせない事実として存在するの。この絶対的事実を無視してああだこうだ細かい話を積み重ねたって意味ないでしょう?

 

私: “日本が70年間戦争してこなかった”ってのはかなりアヤシイと思うんですけどね。朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と日本はかなり協力してきたし。

 

9条夫人: その“協力”ってところでギリギリ踏みとどまったところが正に9条によるハドメじゃない。先日亡くなった むのたけじ先生もおっしゃっていたわ。“日本人はこの70年戦場で誰も殺さなかった。殺されなかった。このことを誇りに思おう、”って。

 

   私 “9条があることと日本が戦争をしなかった事は別でしょう”

 

私: まあいいや。日本が直接戦争をしなかったことは認めるとして、ついでにそのことが“良かった”ことにして話を進めましょうか。

 で、その“日本が70年間戦争をしなかった”という事実と“日本に憲法9条がある”という事実は一応認めたとしても“憲法9条のおかげで”“日本は70年間戦争をしてこなかった”ということにはならないでしょう。

 

9条夫人: 何を非論理的なことを言っているの。まったく往生際が悪い。

憲法9条は国家間の紛争を解決する手段として戦争を禁じているのよ。そしてこの憲法を守って日本は戦後70年一度も戦争をしてこなかった、こんな明快な話はないじゃい。さっさと9条の正しさを認めてしまえばいいのよ。私だって忙しいんだから。

 

私: 例えばここにAという事実が確かにある。Bという事実も確かにある。でもAと言う事実があるがゆえにBという事実が存在するって証明は簡単ではないでしょう?

 

9条夫人: またそういう記号とか持ちだして事実から目をそらそうとする。そのテには乗りませんよ、私は。

 

私: じゃあこういう例えはどうですか。ここにオリンピックで金メダルを取ったレスリング選手がいる。これは事実だ。一方この選手のお父さんは娘に金メダルを取らせたいと大願成就で有名な神社のお守りをもたせた。これも事実だ。でもこの選手が金メダルをとれたのはお父さんがお守りをもたせたおかげだってのは無理があるでしょう?金メダルを採れたのはこの選手の努力と才能のおかげでしょう?

 同じように日本に憲法9条があることと70年間戦争をしてこなかったのは関係ないんじゃないんですか。

 

9条夫人: 何をバカなこと言ってるの。例えにもなんにもなっていないじゃない。金メダルにとってのお守りと、70年間戦争をしなかったことにとっての憲法9条がどうして同等に論じられるの、ばっかじゃないの。うちの娘程度ならそんな馬鹿な例え話でケムにまくことが出来てもこの私はそうは行かないわよ。

 お守りっていうのはあくまでゲン担ぎとか心の持ちようの話でしょう?ところが9条っていうのは法律、それも憲法っていう法の中の法、実際に国家の政策を規制し動かす力があるのよ。この全く相容れない2つを同列に並べて例え話にするなんて、全く馬鹿げている。まあ、あなたの話はいつもそんなもんなんだけどね。

 

私: いや別にお守りと法律を同等にってことじゃなくてですね、確認された事実Aと事実Bとの関係性について・・・。

 

9条夫人: だから、AとかBとのとかの記号の話じゃなくて現実世界の具体的事実について論理的に話しましょう。論理的に。

 

私: わわわ、解りました。えっと、9条のおかげで日本は70年間戦争をしないできたって話ですよね。

 

9条夫人: そうそう。全く文句のつけようがない事実じゃないの。

 

   私“外国が日本の憲法守るってそんな理屈はありえないでしょう?”

   9条夫人“でもそれが現実なんだから、現実を直視しなさい”

 

私: 確かに70年間日本から戦争を仕掛け無かったということに関しては9条が一定の役割を果たしたという理屈は成り立つとは思います。日本の憲法に日本の政府が従ったと。でも戦争って日本がしかけるだけじゃないでしょう?

 かつてはソ連とか現在は中国とか北朝鮮とか世界でも有数の相当やばい国に日本は囲まれているわけで、そういう国に戦争しかけられなかった70年って憲法9条のおかげなんですか。それらの国にとって外国の法律である日本国憲法9条にそんな拘束力があるって言うんですか。

 

9条夫人: ほら、すぐヨソの国が戦争仕掛けてくるって、そういう考えが戦争を導くのよ。他所の国のことなんかどうでもいいの。まず日本がしっかりと憲法9条守って戦争仕掛けなければ戦争なんか起こらないでしょう?

 

私: えー?えーっ!そんな日本さえ戦争仕掛けなければ戦争にならないなんてあまりにも非現実的でしょう。

 

9条夫人: 何が非現実的だって言うの。これこそが現実でしょうが。

この70年日本は憲法9条守って戦争しかけて来なかった。周りの国も日本に戦争仕掛けてこなかった。よって日本は70年間平和を維持してきた。どうしてこの現実から目をそらすの。

 

私: だーかーらー、この70年周りの国が日本に戦争しかけて来なかったのは事実として認めるけどー、どうしてそれが9条のおかげだって理屈になるんですかー。

 

9条夫人: だってそれが現実じゃない。日本には9条がある。周りの国も戦争を仕掛けてこない。この厳然たる事実を前に、どんな屁理屈振りかざしたって無意味なのよ。無・意・味。

 

私: 屁理屈とかじゃなくて、外国の政策がが日本の憲法に規制されて戦争を仕掛けないってそんな理屈が成り立つわけないじゃないですか。

 

9条夫人: だ・か・ら、理屈がどうとか以前に、現実がそうなんだからその現実を直視しなさいって。日本には憲法9条がある。日本は戦争を仕掛けない。近隣諸国も日本に戦争を仕掛けてこなかった。この現実から目を背けないの。

 

   自衛隊という憲法違反の存在について

 

私: ふーっ、わかりました。リクツの話はあなたには通じないようだ。事実関係の話にしぼりまましょう。

 9条さんは日本に自衛隊というモノが存在していることは事実として認めるんですね。

 

9条夫人: あたりまえじゃない。あのいまいましい、憲法違反の人殺しのための軍隊が存在している。

 

私: ほほう。自衛隊は憲法違反だとおっしゃる。

 

9条夫人: アタリマエでしょう。憲法9条は、陸海空軍その他の軍事力の所持は禁じているのよ。自衛隊がこれに違反しているのは明確だわ。

 

私: ほほう、ふふふ。

 

9条夫人: 何がウレシイの。

 

私: では改めて事実関係を整理してみましょうか。

 日本には憲法9条がある。いいですね。

 

9条夫人: あたりまえでしょう。

 

私: そして憲法9条違反の自衛隊が存在する。これもいいですね。

 

9条夫人:その通り。

 

私: そして日本は70年間戦争をしてこなかった。自らも戦争を仕掛けず、他国からも戦争を仕掛けられなかった。これでいいですね。

 

9条夫人: ・・・その通り。

 

私: ということは整理するとこういう事実関係になりますね。

 日本には憲法9条があるがこれに違反する自衛隊がある。そしてこの間日本は他国から戦争を仕掛けられなかった。これでいいですよね。

 

9条夫人: ・・・・・・・

 

   憲法9条が守られなかったから、日本はこの70年戦争をしないで来られた

 

私: つまり、条文として憲法9条はあるが、これは守られず、自衛隊という軍事力があって他国から戦争を仕掛けられなかったと。要するに憲法9条が守られなかったからこの70年戦争をしないできた。

 

9条夫人: ななな、何をバカなこと言ってるの。戦争と軍事力を禁じた9条が守られなかったから、戦争をしないでこれたなんて、そそそ、そんなバカな理屈が成り立つわけ無いでしょう。

 

私: あらら、今度は急に“理屈”を出すんですか。でも現実の事実関係は明確にそうなっているでしょう? それとも自衛隊は合憲だと?

 

9条夫人: 自衛隊は違憲に決まってます。

 

私: じゃあ、日本はこの70年で戦争をしてきたと?

 

9条夫人: 日本はこの70年戦争をしないできました。

 

私: じゃあ事実関係はやっぱりこうなりますよね。日本は憲法違反の自衛隊があってこの70年戦争をしないできたと。まあここでは在日米軍とか核の傘とか抑止力の話はしませんが。

 

9条夫人: キーーッ。在日米軍、核の傘、自衛隊、抑止力信仰!それらが世界に戦争をまき散らしてきたのよ。

 

私: でも少なくとも日本ではそれらが全て揃ってそしてこの70年戦争をしてこなかった。これが現実の事実関係です。

 

9条夫人: そんなのは絶対に間違っている。日本は憲法9条があるから70年間戦争をしないできたの。まだ分からないの?

 

私: まあ確かにさっきも言ったように、日本から戦争しかけなかったのは9条のおかげだとしてもいいでしょう。でも他国から戦争しかけられなかったのは、憲法違反の自衛隊があったからだ、これでいいですか。

 

9条夫人: ふー。つまり9条のおかげで日本は70年戦争をしないできたと認めるわけね。

 

私: 違いますよ。他国から戦争しかけられなかったのは、9条を守らなかったからって言ってるでしょう。

 

9条夫人: でも日本には今もちゃんと9条があるじゃない。

 

私:  でもその9条は守られていない。憲法違反の自衛隊がある。

 

9条夫人: その通り。

 

私: で日本は70年間戦争しないできた。

 

9条夫人: 9条のおかげでね。

 

私: その9条は守られていないんでしょう?

 

9条夫人: 自衛隊のせいでね。

 

私: じゃあ9条が守られていない中で70年間戦争をしないできたってことだ。

 9条が守られていたから70年間戦争をしないできたのではなく。

 

9条夫人: 戦争をしないできたのは9条のおかげじゃない。

 

私: でもその9条は守れていないって9条さんも言ったじゃないですか。

 

9条夫人: そのとおりよ。でも9条は存在する。あなた達みたいな戦争勢力の迫害にも負けず、立派に守り抜いてきた。

 

私: 9条は守られていないんでしょう?

 

9条夫人: そう、自衛隊っていう人殺し集団のせいでね。

 

私: じゃあその9条が守られていない中で、この70年間日本は戦争してこなかったと。

 

9条夫人:ちがうちがう。9条を守ってきたからこの70年間日本は戦争してこなかったのよ。

 

私: 9条は守られてきたんですか、守られて来なかったんですか、どっちなんですか。はっきりしてくれないと話が進まない。

 

9条夫人: どうして分からないの。日本国民は平和憲法を守ってきたのよ。それを破壊してきたのは与党とそれを支持するあなた達戦争主義者じゃない。

 

私: それで結局9条は日本社会において守られて来たんですか。

 

9条夫人: この70年間守られてきたじゃない。 

 

私: じゃあ、自衛隊は合憲であると。

 

9条夫人: 自衛隊は違憲です。

 

私: どどどどうしてそうなるんですか。ううう、どうして自分が認めた事実関係すら簡単に否定しちゃうんですか。9条は守られていたのか、いなかったのか。どっちなんだ。おーい、おおーい、くっくっくっ・・・。

 

9条夫人: ははは、はははは、泣いた泣いた。これで私の勝ちね。

 

私: おーいおーい、子どものケンカか、これは。えーんえーん、えーんえーん・・・

 

変な主張1・9条がのおかげで日本は70年間戦争をしないできた】も参照