胃からの出血で吐血をして危篤になった父。
とりあえず止血手術はしたものの、また吐血する可能性もあるとのこと。
しばらくは、絶食。
栄養補給のために点滴を24時間。
そのほか血圧のお薬などもろもろ点滴。
体に管を開けて、オシッコを出すようにした。
左胸のあたりに管を埋め込み、そこから24時間点滴を流せるようにした。
血圧安定のために、酸素を鼻に通していた。
チューブでつながれている父の姿は、本当に見ていて痛々しかった。
私「お父さん、写真撮ってあげようか?」
父「お、ちょっと待て。髪形を整えてから。」
父はどこまでも律儀。
撮った写真を見て、客観的に父を見てもかなりやせている。
父の手はプクプクしていて気持ちがよかったのに・・・・・。
久しぶりに握った父の手は、しわしわになっていた。
父は、胃がんの告知を受けてからもなんだか普通だった。
頼まれてる仕事があったとか、冬には親戚の結婚式があるから出席しなくちゃとか。
母は「お父さんは、ガンがここまで深刻な状態だとは思ってないんだね。まだ治る気でいるんだよ・・・」
でも、ちょっとでも希望がないと治療なんかやってられないだろうね。
私も「余命」を言われたらこの先どう生きていっていいのか、もう自暴自棄になっちゃうよ。