大分と涼しくなってきました。こういう時期が一番風邪をひきやすくなりますので、寝るときには布団をきちんとかぶって寝ないといけないと思います。


さて、消費税。


世の中は5%から8%に増税となりましたが、納税の現場では、まだまだ5%時代に預かった消費税の納税のほうが多く、完全に8%に増税になったとはいえません。


たとえば、10月申告の会社は、8月決算ということになり、昨年の9月から今年の8月までの機関の税額を計算することになります。


そうすると、消費税は昨年の9月から今年の3月までの7か月間が5%の消費税、4月から8月までの5か月間が8%の消費税となります。そうすると、12か月中、7か月間が5%で計算し、5か月間が8%で計算をしますので、まだまだ納税の現場では5%と8%が入り混じった計算となっているわけです。


しかし、次年度以降は完全に8%の世界となります。


単純な話、5%時代に納税額が50万円だったとしたら、同じ売上や利益だったとした場合、8%だと納税額が80万円となります。あくまでも、単純な計算ですが、理屈はそのようになります。


納税額が多くなる分だけ、預かる消費税は多くなっているのは間違いないのですが、資金繰りの厳しい小さい会社の場合は、その増えた預かり額をそのままストックしていくというわけにはなかなかいきません。


で、決算期に一気に通帳の残高をはたいて、納税することになるのですが・・・。


消費税は3%が増えただけですが、納税額ベースでいくと、5%から8%になるというのは、実に6割増しということになるのですね。


消費税を別によけておくのではなく、年度末に通帳から引き出して一気に納税する場合(おそらくこういう会社は多いと思いますが。)、この6割増しの負担というのは大変に厳しい数字になってしまいます。


今後、どんどん納税の現場も、8%の消費税が当たり前となってきます。5%の消費税納税が終わって、8%の消費税納税に完全に移行したとき、消費税の納税はどのようになるのか・・・。


小さい会社を数多くみている税理士としては、恐ろしい限りです・・・。