今日は現地勝利でした!
これで現地観戦戦績は5勝2敗1分。
真中監督が、辞任を正式に発表した特別な日。
グラウンドで燕たちが羽ばたいた。
二度も追いつかれる苦しい展開。
チャンスを活かせず嫌な雰囲気が流れた時もあった。
それでも、最後の最後まで粘って勝利を掴んだ。
今日はリベロ、山崎くん、中村、ルーキ、石川について主に書いていく。少しだけ山田も。
まずは、リベロ。
中途半端に打ちあがった打球がセンター前に落ち、神宮に歓喜が溢れた。
粘って粘っての粘り勝ちだった。
苦しいシーズン、途中加入でチームに貢献する姿はホワイトセルに被るものがある。
確かにホワイトセルの方が成績は残しているが、ホワイトセルと同様にチームの救世主となっていることは間違いない。
また、ガイエルの再来と言われるようなラッキーも発揮。
これからもリベロがチームにもたらすものは大きいだろう。
次に、山崎晃大朗。
真中監督の視線の先には、躍動する背番号「31」の姿があった。
日本大学出身、左投左打、背番号31は真中監督と同じだ。
そんな山崎くんが、真中監督が辞任を表明したその日に、バットで、足で活躍して見せた。
サヨナラのホームを踏んだのも山崎くんであった。
偶然という一言では言い表したくない。
運命は存在していると、強く思わせてくれた。
これからも頑張れ。山崎晃大朗!!
そして、中村悠平。
先制ホームラン、勝ち越し犠飛、バスター、盗塁。
今日の勝利を語るのにムーチョは外せない。
弾丸ライナーでぶち込んだ先制ホームランは、痛烈一閃だった。
かなり前に出ていた三塁手の横を抜くバスター、隙を見逃さない盗塁と好判断もあった。
しかし、特に僕が注目したのは勝ち越しの犠飛だ。
どうしても1点が欲しい場面、今年のムーチョは最低限の仕事が出来ているように思う。それはチームにとって非常に大きな仕事だし、犠飛が打てるというのはムーチョの一つの武器でもある。
貴重な存在だ。
守備面でもチームの要なんだというような姿勢が要所に見られるし、実際の指標もかなり良い。
UZR2.9は、嶋の3.0に次ぐ両リーグ捕手2位。
盗塁阻止率.369も、甲斐の.379に次ぐ両リーグ2位。
素晴らしいとしか言いようがない。
ムーチョを我慢して使い続け、時に厳しくレギュラーを剝奪し、優勝の経験まで与えたのは真中監督の一つ大きな功績だろう。
これからも成長を続けるだろう中村悠平が、目標である背番号「27」を付ける日は確実に近づいている。
続いて、ルーキ。
8回裏ノーアウトでのチャンスを三振、三振、セカンドゴロで潰し、嫌な雰囲気が流れる中、『Smoke On The Water』に乗せてルーキがマウンドに上がった。
そして、あっという間に三者凡退に抑えて見せた。
傾きかけた流れを引き戻す、パーフェクトピッチングだった。
まさに守護神。燕の9回にはルーキがいる。
最後に石川雅規。
捉えられた打球がピンポン玉のように飛んでいく。
また勝てなかった。
小さな大投手、石川雅規は今シーズンなかなか結果を残せずにいる。
開幕投手として勝利へ導いた試合は、僕も現地で見ていた。石川はやっぱりエースだと、確信した瞬間でもあった。
長くスワローズを支え続け、積み重ねた勝ち星は156。
2015年、熱を押して出場した決戦となる巨人戦で見せた熱投、菅野から放ったタイムリーは脳にこびりついて離れない。
石川はいつになってもエースなのだ。
誰が何と言おうと、エースなのだ。
なかなか勝てなくても、それでも、エースなのだ。
石川がまた勝利を手にする時を心待ちにしている。
おまけ。
9回裏ノーアウト1,2塁。バッターボックスに山田哲人が入った。
結果は併殺打。
山田哲人は背番号1を背負う、ミスタースワローズだ。
だからこそ、あの場面で山田が決めて欲しかった。
いや、決めなくてもせめてチャンスを広げる打撃をしてほしかった。
最低限でもいい。山田に求めるものは、他の選手とは違うのだ。
真のミスタースワローズになるために、あと一歩なんだ。
魅せてくれ、山田哲人。
今日、まだ神宮に来た回数が少なそうな二人組に傘を貸した。
だから、たくさん傘を振れて本当に良かったし、サヨナラという結果に終われて最高だった。
嬉しそうに傘を振る二人を見て、僕も嬉しくなった。
また神宮に足を運んでほしいな。
傘が人と人とを繋ぎ、スワローズの和を広げる。
そうして生まれるのはアットホームの「暖かさ」だ。
その暖かさに触れたくて、傘を振る喜びを味わいたくて、また神宮へと足を運ぶ。
だから僕は、スワローズが大好きだ。