観戦日記(8月22日) | 羽ばたけ、燕たち

羽ばたけ、燕たち

スワローズのことがメインですが、それは表の顔で最近は裏の顔である小説書きが表の顔を制しつつあります

今日は現地勝利でした!

これで現地観戦戦績は5勝2敗1分。

 

真中監督が、辞任を正式に発表した特別な日。

グラウンドで燕たちが羽ばたいた。

二度も追いつかれる苦しい展開。

チャンスを活かせず嫌な雰囲気が流れた時もあった。

それでも、最後の最後まで粘って勝利を掴んだ。

 

今日はリベロ、山崎くん、中村、ルーキ、石川について主に書いていく。少しだけ山田も。

 

まずは、リベロ。

中途半端に打ちあがった打球がセンター前に落ち、神宮に歓喜が溢れた。

粘って粘っての粘り勝ちだった。

苦しいシーズン、途中加入でチームに貢献する姿はホワイトセルに被るものがある。

確かにホワイトセルの方が成績は残しているが、ホワイトセルと同様にチームの救世主となっていることは間違いない。

また、ガイエルの再来と言われるようなラッキーも発揮。

これからもリベロがチームにもたらすものは大きいだろう。

 

次に、山崎晃大朗。

真中監督の視線の先には、躍動する背番号「31」の姿があった。

日本大学出身、左投左打、背番号31は真中監督と同じだ。

そんな山崎くんが、真中監督が辞任を表明したその日に、バットで、足で活躍して見せた。

サヨナラのホームを踏んだのも山崎くんであった。

偶然という一言では言い表したくない。

運命は存在していると、強く思わせてくれた。

これからも頑張れ。山崎晃大朗!!

 

そして、中村悠平。

先制ホームラン、勝ち越し犠飛、バスター、盗塁。

今日の勝利を語るのにムーチョは外せない。

弾丸ライナーでぶち込んだ先制ホームランは、痛烈一閃だった。

かなり前に出ていた三塁手の横を抜くバスター、隙を見逃さない盗塁と好判断もあった。

しかし、特に僕が注目したのは勝ち越しの犠飛だ。

どうしても1点が欲しい場面、今年のムーチョは最低限の仕事が出来ているように思う。それはチームにとって非常に大きな仕事だし、犠飛が打てるというのはムーチョの一つの武器でもある。

貴重な存在だ。

守備面でもチームの要なんだというような姿勢が要所に見られるし、実際の指標もかなり良い。

UZR2.9は、嶋の3.0に次ぐ両リーグ捕手2位。

盗塁阻止率.369も、甲斐の.379に次ぐ両リーグ2位。

素晴らしいとしか言いようがない。

ムーチョを我慢して使い続け、時に厳しくレギュラーを剝奪し、優勝の経験まで与えたのは真中監督の一つ大きな功績だろう。

これからも成長を続けるだろう中村悠平が、目標である背番号「27」を付ける日は確実に近づいている。

 

続いて、ルーキ。

8回裏ノーアウトでのチャンスを三振、三振、セカンドゴロで潰し、嫌な雰囲気が流れる中、『Smoke On The Water』に乗せてルーキがマウンドに上がった。

そして、あっという間に三者凡退に抑えて見せた。

傾きかけた流れを引き戻す、パーフェクトピッチングだった。

まさに守護神。燕の9回にはルーキがいる。

 

最後に石川雅規。

捉えられた打球がピンポン玉のように飛んでいく。

また勝てなかった。

小さな大投手、石川雅規は今シーズンなかなか結果を残せずにいる。

開幕投手として勝利へ導いた試合は、僕も現地で見ていた。石川はやっぱりエースだと、確信した瞬間でもあった。

長くスワローズを支え続け、積み重ねた勝ち星は156。

2015年、熱を押して出場した決戦となる巨人戦で見せた熱投、菅野から放ったタイムリーは脳にこびりついて離れない。

石川はいつになってもエースなのだ。

誰が何と言おうと、エースなのだ。

なかなか勝てなくても、それでも、エースなのだ。

石川がまた勝利を手にする時を心待ちにしている。

 

おまけ。

9回裏ノーアウト1,2塁。バッターボックスに山田哲人が入った。

結果は併殺打。

山田哲人は背番号1を背負う、ミスタースワローズだ。

だからこそ、あの場面で山田が決めて欲しかった。

いや、決めなくてもせめてチャンスを広げる打撃をしてほしかった。

最低限でもいい。山田に求めるものは、他の選手とは違うのだ。

真のミスタースワローズになるために、あと一歩なんだ。

魅せてくれ、山田哲人。

 

 

今日、まだ神宮に来た回数が少なそうな二人組に傘を貸した。

だから、たくさん傘を振れて本当に良かったし、サヨナラという結果に終われて最高だった。

嬉しそうに傘を振る二人を見て、僕も嬉しくなった。

また神宮に足を運んでほしいな。

 

傘が人と人とを繋ぎ、スワローズの和を広げる。

そうして生まれるのはアットホームの「暖かさ」だ。

その暖かさに触れたくて、傘を振る喜びを味わいたくて、また神宮へと足を運ぶ。

 

だから僕は、スワローズが大好きだ。