今日は十五夜です。

 

 

旧暦8月の、15日目の月、のことです。

今年はうるうが入りましたので、例年より遅くなっていますね。

 

私はなんだかんだで、この十五夜はイベントが入ることが多いでしょうか。

私もこの日が好きなのですが、ご依頼をいただくことも多く、二胡の音色が似合うと思ってくださるのでしょうね。

 

 

掛川の事任八幡宮でも、以前、十五夜の神事で奉納演奏をさせていただいたことがあります。これは古文書を紐解いておこなわれている大切な神事で、ずらっと並んだ竹の灯りも、静粛の中で行われるひとつひとつの作法も、どれをとっても忘れがたい、素晴らしいものでした。

事任八幡宮は、それは素晴らしいお宮さんですが、お母さまや神主さんはじめ護ってらっしゃる皆さまが、本当に、本当に(何度でも申し上げたい)、人間的に素晴らしいので、深く人々に愛されていて、その思いの循環が自発的に地域と社会に貢献していくという、大変稀有な神社だと私は(皆さんも)思っています。

神社のお掃除のボランティアさんも多いんですよ。奉仕の心持と感謝のお返しが、美しい循環となって、どんどんきれいになっていくのです。シンプルなことゆえに、大切なことを教えられている気がいたします。

 

そう。あの夜の月は、見事に美しく光り輝いていて、天空に翼を広げたようでした。真夜中、お母さまたちと神社で見上げた月が忘れられません。

 

 

あれから丸二年でしょうか。早い。笑

去年はカナダでしたが、十五夜はもちろんカナダ人はスルーです。関心なし。笑 私も完全スルーでした。すっかり忘れてた、というか、意識しないですね。夜の空気も違いますし、寒いですし、田んぼも稲刈りもないですし。

日本にいるからこそ湧き上がってくる情緒だなあ、、と思います。

 

それにしても、なぜ、こんなに中秋の十五夜は、愛されるのでしょうね。

もちろん、秋の豊饒の感謝をこめた節句ですから、収穫が終わってほっと一息の秋祭りでもあるのですけれど、それにしても心惹かれるお節句です。

 

よい夜になるといいですね。

 

 

さて、今年の十五夜は、、といいますと、少し後になりますが、今週の土曜日、浜松市北区引佐町のオーラさんで、キャンドルナイトのお月見会があります。満月の翌日なので、まだまだお月さまはきれいでしょう。(月の出は遅めです)

お天気が叶えば、屋外の芝生で演奏させていただきます。

 

 

そんな月夜は、どんな音楽がいいだろうか。

 

こんなリズムかな、アジアっぽいほうがいいかな、キャンドルの中だとどう聞こえるかな、これは不思議すぎるかな、と、あれこれ創作している真っ最中です。

 

 

曇りでも、雨でも、月はそこにあります。

 

地球に一番近い天体。

ただ唯一の、地球の衛星。

 

 

太陽の輝きと関係ないところで、満ちたの欠けただの表面的なことを言わないところで、あなたはあなたなのだから、美しい、と、愛でてあげたい。

この唯一無二の天体に。

 

 

月のために。

 

私にできる捧げものを、と思っています。

 

 

 

 

桜鳥文風(おうとりあやか)