「それより正二にそっくりの霊波じゃの。」
仙人は俺と目を合わさずに手をかざして
体全体を眺めるようして言った。
どうやら本当に目が見えないようだ。
「霊波、どういうことでしょうか。」
仙人の言葉に疑問を持った俺は質問した。
「わしは目が見えないが第六感、
霊的な力があっての。いろいろわかるでな。」
コウモリみたいな人だな。
その霊的な力ってなんだろう。
超音波みたいなものなのか?
その特殊な力があるから、町の人達に
尊敬されているのか。それで、
おじさんもこの人を高く評価しているんだ。
俺がそんなことを考えていると、
「お前さん、よくあんな裏山の道を来たの、
賢い、賢い。」
「え、裏山ってことは、
ちゃんとした道があるんですか。」
「そりゃそうじゃ。」
仙人はそういいながら綿菓子を食べ終えた。
そうか、賢い、賢いは仙人が言っていたんだ。
「正二もそう言っていたか。」
ギョ、心が読めるのか。
「わはは、舗装された道があるでな。
町の人達はその道を車で登ってくるんじゃ。
寺には駐車場もある。」




