10年前、、シリアに住んでいる友人を
訪ねて行った時のことです。
ダマスカスの町をのんびり友人と
歩いてました。
当たり前のように10才ぐらいの
男の子が行商したり、15才ぐらいの男の子が
観光パンフレットを売ったりしていました。
でも、私は買ってあげられませんでした。
ダマスカスの町が一望できる丘に
友人と登っていると、近くに軍隊の
基地があるのか、私たちがいる道の
反対側を軍人が走って通り過ぎました。
町の市場を行くと、それはそれは
にぎやかで楽しくて笑い声がたえません。
カラフルなスカーフやアクセサリーに
絨毯、甘いお菓子に水を売るおじさん。
市場の細い路地に行くと素敵なお店。
うつくしい女性のウェイトレス。
小道では将棋を楽しむおじさんの姿が
とてもほのぼのとしていました。
友人の家は外国人居住地でしたが、
その近くにキリスト教の人もイスラムの人も
ユダヤ教の人もみんな仲良く生活していました。
帰り際のモスクに夕日が見えると
私は突然涙が出て止まりませんでした。
ここでの人々の優しい笑顔、子供たちの
あどけない姿。でも周りからの抑圧、
心に深く傷をおっても生きるしかない人々
を感じてしまいました。
そして今もこの時に似た夕日を見る時、
涙が止まりません。
涙よ止まれ。涙よ止まれ。涙よ止まれ。

