いつから
″ギターヒーロー″
なる
言葉があったか
分かりませんが
オトポさんは
ギター一本で
この
乱れきった世の中を
正してくれる
そんな人の事だと
思っていました。
若い時はね…
ギターが上手いのは当たり前
その人が奏でる曲やフレーズ
は人の心を惹きつける
強大な権力に
つばを吐きかけ
矢面に立ち
言葉で
みんなを鼓舞する。
自分で言っといて
何ですが
そんな人
いるんでしょうか?
ところで…
ゲーリー
ムーア
と言う人を、
知っていますか?
この人の特徴は
″泣きのギター″
エレキギターの
演奏技法である
チョーキング
(キュウィーンと言う音)
やビブラートを使い
(震えるような音)
さも
ギターが鳴いている
ように
聞こえる奏法です。
感情がダイレクトに伝わり
より感情移入が
し易いのが特徴です。
この人を知ったのは
Over The Hills AND Far Away
という曲でした。
腹の奥底まで響く太鼓の音、
故郷である
アイリッシュ音楽に
合わせて、
力強くギターを弾くその姿は
まさに
″ギターヒーロー″
そのものだと
思いました…
その時はね。
後々、
歌詞の意味を調べて見ると…
無実な罪で強盗の罪で
見知らぬ土地に
勾留される事になった男。
男はアリバイを証明したくても
言えない理由があったんです。
それは、
親友の奥さんと
不倫していたからなんです!
ん?
ちょっと、
雲行きが怪しい…
男は10年間
勾留されましたが
男も親友の奥さんも
信じていました。
幾多の丘を越え
川が最終的に
海に辿りつくように
お互いが
再び巡り合える事を…
うーーーっ…
壮大な
不倫
の話でした…
不倫の罪より
愛の絆の強さ
が強いと言わんばかり
さすが、ギターヒーロー
…とはならないかなぁ
(日本語訳するんでなかった…)
日本語訳の事は忘れて…
この後、オトポさんは
ラジオなどで
ゲーリームーアを
知っていきます。
そして、
商店街の有線から
この曲が流れてきました。
それが
″Out In The Fields″
お前が間違ってようが
正かろうが関係ない。
人種の違いなんて関係ない
勝利を得るまでは
全ての人は平等なのだから…
銃から放たれた弾丸は
宗教や思想では止められない。
野外で戦闘が始まった。
ほら見ろ!
路上で1人ずつ命を
落としていく。
空の下では毎日1000人以上が
亡くなっている。
死神はもう目の前にいる。
目の前に
戦場が広がっているような
臨場感。
無慈悲にも
命を奪われていく人々
そして確実に近づいて来る
死への恐怖。
反戦を掲げるムーアさん
渾身の一曲です。
戦争を仕掛ける奴らに
ギター一本で
殴り込み
その姿こそ
″ギターヒーロー″
なんです。
※前述ので不倫色が払拭できて
よかったです。
こんな
ゲーリームーアさんも
亡くなって
十数年経ちます。
58歳で
心臓発作でした。
早いもんですね。
亡くなった時、
多くのファンが悲しみました。
オトポさんも密かに
手を合わせました。
もうあんな
すごい人
出てこないのかな?
ギターのワンフレーズ目で
ゾクッとさせてくれる
ギターヒーローは…
では、ご機嫌よう。