2月1日は日本最初の電気鉄道が開業した日 | レールは、こころをつなぐ道。

今から 124年前の1895(明治28)年2月1日 紀伊郡伏見町の下油掛(京橋)~京都市の七条停車場(京都駅)に日本最初の電気鉄道「京都電気鉄道」が開業しました。

 

伏見線の開業当初から勧進橋電停は800m程東にある伏見稲荷の参詣客で賑わいましたが、開業から9年後の1904(明治37)年8月4日に勧進橋~稲荷の一駅間が稲荷線として開業し伏見稲荷の参詣客で賑わいました。

 

その日本最初の電気鉄道が開業した2月1日に、稲荷線が走っていた沿線にある「はなかふぇ」にて伏見チンチン電車の会が「稲荷線ミニ講演会」を開催します。

 



 

このミニ講演会の紹介画像

 

この紹介画像は会場となる「はなかふぇ」の今の画像(↓ストリートビュー参照)に、同じ場所を走行していた稲荷線の電車画像が合成されています。


 

稲荷線が有った場所は、上のストリートビューでもわかるのですが、勧進橋から東へ、東高瀬川~はなかふぇ付近で一旦2mほど下がりその後、師団街道まで5m上るため、市電には全線築堤が作られたので家の2階あたりを走っている区間もありました。

 

師団街道には踏切が設けられ、さらに稲荷線開業6年後の1910(明治43)年には京阪電車が開通したためその東側で平面交差となり、その後は脱線ポイントや信号所設置などの事故防止対策が市電廃止まで行われました。


 

ちなみに、官有鉄道(現JR)の稲荷駅は東山トンネルが開通する1921(大正10)年まで、東海道線の駅で駅の南から、ほぼ現名神高速道路の経路で大津方面へ向かっていました。

すなわち、名神高速道路は旧東海道線跡地に建設されたのです。


一方伏見線は高倉跨線橋上と勧進橋から南の棒鼻~丹波橋と肥後町手前に有った2か所の専用区間を除いて、道路の片側を電車が、残りを自動車が走ると言う変則通行で安全地帯も白線だけだったため交通事故も多発し、広軌で最初に廃止となった一因と言われています。

伏見線と稲荷線は、唯一狭軌だった北野線を除き。広軌京都市電では最も早く1970(昭和45)年に廃止されました。

京都市電ロマン 1 伏見線 前編 ⇒ 京都市電ロマン 1

 

 

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