2013年 5月のカレンダー | レールは、こころをつなぐ道。

智頭急行佐用駅で交換する「スーパーいなば」(左)と「スーパーはくと」(右)

レールは、こころをつなぐ道。

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「スーパーいなば」(鳥取~岡山)の記事は⇒こちら

「スーパーはくと」(倉吉・鳥取~京都)の記事は⇒こちら


山陽線上郡駅から北上し姫新線佐用駅と交差し因美線智頭駅を結ぶ智頭急行線は国鉄智頭線として鉄道公団により建設が進められていたが国鉄の経営悪化を受けて、1980年国鉄再建法が成立し、用地の95%、路盤の30%、軌道の10%まで工事が完成していたが、予想輸送密度がわずかに基準に届かなかったために建設が凍結された。

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1983年に建設凍結中の智頭線について第三セクターによる運営の検討を行い経営の調査を行ったところ、地域輸送だけなら赤字であるが、国鉄との特急列車の直通を行えば黒字になるという調査結果を得て1986年鳥取、岡山、兵庫の3県で、第三セクター智頭鉄道株式会社を設立し、1994年智頭急行株式会社に社名変更して智頭線が開業した。

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この様な経緯から路線の大半が高架で、構内にある乗客専用踏切を除き踏切がほとんど存在しないため、特急は振り子式の威力を発揮して高速で走り抜けて行く。


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この特急乗り入れ収入で智頭急行は苦戦が続く第3セクター鉄道の中にあって希少な収益優等生で、おなじく優等生の北越急行線が北陸新幹線整備による将来が不透明なのに対し、高速道路が整備されたとはいえ関西と鳥取を結ぶ主役として将来に向けても安定しているようだ。