今回は

小2弟「家で練習している時に牛乳飲みたくなる→飲みに行く。ピアノを弾き始めると、他のことをしたくなる→しちゃう」

小4姉「できればずっと続けてやりたいのに、弟(小学生)が邪魔をしてくる。→弾くのやめて休憩する(弟はママに叱られる)」

のお悩みについて書こうと思います。

 

まず、弟くんの「ピアノを弾いていると他のことがしたくなる」これはピアノに限らず「勉強していると他のことがしたくなる」「興味があちこちに移る」あるあるですよね。これは悪いことでは全くありません。幅広くいろいろなことを並行しながら処理できる能力につながっていく可能性を秘めていますので、この性格とうまく付き合っていきたいものです。

 

まず「興味があちこちに移りやすい」状態をよく観察しましょう。

一つのことに集中していられるのは何分ですか?時間を測ってみてください。

次に、集中が切れて他のことをし始めたら、その他のことは「何」で、「何分くらい」続けているのか、これも観察してみてください。

こうして、30分のピアノの時間を、実際にどう過ごしたか?一度メモして記録に残してみましょう。

おそらく、こんな感じになりませんか?

 

00:03 テクニックを途中まで弾く。詰まって席をたつ

00:05 牛乳タイム

00:08 ピアノの椅子に座るがすぐ始めない

00:15 コンクールの曲などをとりあえず弾く

00:17 お姉ちゃんとしゃべる 夕ご飯が気になる

00:20 先生に何言われたかなって思い出して部分練習

00:25 そろそろ練習も飽きてきて、早く辞めたくなる

00:30 30分やったから自己採点「よくできました」

 

どうかな?当たってますか(笑)??

とにかく30分の間、どのくらい気分が切り替わるのかメモが出来たら、それに基づいて練習計画を立ててみましょう。

ざっくり、5分ごとに2項目くらい入れるのはどうでしょう?

例えば…

 

00:00 ①テクニック、片手ずつきちんと譜読み②テクニック、両手で通す

00:05 牛乳タイム、前回のレッスンで何を注意されたか楽譜を見て思い出す

00:10 ①コンクールの曲などの部分練習(右手)②部分練習(左手)

00:15 テキストを変えましょう!①ピアノのテキストの練習 ②セオリーを1問やる

00:20 ①コンクールの曲、引き続き部分練習(右手)②部分練習(左手)

00:25 コンクールの曲、全体の練習。

00:30 よくできました!

 

また、計画表にタスク消化したらチェックを入れたり、項目を消していったりするとより達成感が刺激できてやる気が出るかもしれません。

「今日は何項目できた!」を、励みにしてみてくださいね。

 

次に、お姉ちゃんの「できればずっと続けてやりたいのに、弟が邪魔をしてくる。→弾くのをやめて休憩する(弟はママに叱られる)」について。

これは、まず練習と違う場面でご家族で会話してみてはいかがでしょうか。

 

お姉ちゃん「弟に練習の邪魔をされたくない。私が練習しているときどうして邪魔したくなるの?」

弟「だって何弾いてるか気になるし(他、何か理由があったら言ってみましょう)」

ママ「じゃあお姉ちゃんが練習しているときは、ママのお手伝いして」などなど・・・

 

おそらく、お姉ちゃんが練習している時に自分は何をして過ごしたらいいか決まっていない。

あるいは、やるべきことは決まっているけどそれをやるために、またあれこれと気が散っていて・・・といったところかな?

(ならば、弟くんは自分の練習計画を立てるのと同様に、お姉ちゃんの練習時間に何をこなすか?!これも計画を立てて実行してみてはどうかな?)

 

会話の次は「お約束」です。

まず、私から絶対に守ってほしいお約束があります。

「きょうだいが練習しているときは邪魔をしない」

話しかけない、ちょっかいを出さない、できるだけ音を立てない。自分が練習するときお姉ちゃんは同じように気遣いをしてくれているのですから。

乳幼児ならともかく、小2の男の子なら守れるお約束のはずです!!

他にも、お約束したいことがあったらご家族みんなが納得するまで会話してくださいね。

 

このご家庭に限らず、きょうだいでピアノを習っているご家庭ではきょうだい間の練習について、お約束は必須だと思います。

親御さんが一方的なお約束を決めて与えると「命令された!」と反発してしまうかもしれないので、ぜひお約束を決める場面にお子さんも参加させてあげて、いっぱい言葉を言わせてあげたら、良い方向に行くのではないかと思います。

 

 

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