横浜のゴリゴリのスペクターあがりだったけど、暴力に嫌気がさして俺達みたいな地元や年齢に関係ないフレンドリーなノリに惹き付けられてすぐに仲間になった
某有名体育大学の三人に因縁つけられて向こうから仕掛けてきたのに、腕っぷしだけは一人前で三人ともタコ殴りにして、車で引きずったりしたり、ノリでヤクザの組織に入って俺達みんなでやめさせたり、仲間をかばう為にパトカーを破壊したりで、何度も懲役くらって、俺は『暴力をふるうお前は大嫌いで友達とは思いたくない』と手紙を書いたら、『すみません、すみません』とあやまるくせに、帰ってくるとケロっと直菅の族車で家まで押し掛けてきやがり、いつもハラハラさせるじゅんいちだった
どんなにヤバくても、俺らがビビっても『だいじょぶっすよ！』と前向きなのか、イカれてるのか、理解できない時もあったけど、なんだかんだ救われていた
だけど雪のふる今週
二歳年下なのに逝った
10年位会ってなかったな
太くて短い41年だったけど
なんでよりによってこんな寒い寂しい時期に死んだんだろうか
なんだか最近よくひとりで
泣きはらす
猫は俺の気持ちを察するように
なぐさめてるのだろうか
