最近マルハラという言葉がネットを賑わした。
ハラスメントはメンタルヘルスに関わるので、大概の「○○ハラ」は知っているつもりだったが「マルハラ」は初めてだった。


俵万智さんも関わりニュースになったようだが、調べてみると、句点つまり「。」のマルだった。
メールなどで、最後に句点を打つと、とても区切りをつけられた印象になるそうだ。
確かに文によっては、私は行きません。とか、よろしく。などの句点は、強く主張してコミュニケーションを打ち切る印象になるかもしれない。


とはいえ、私などは30年間以上役所勤めをしたので、文章の終わりに句点がないと、とても居心地が悪い。どうしても句点をつけてしまう。


一方、私はメッセージコントロールという概念をお伝えしている。
発信者の真意に関わらず、受け取り手は違うメッセージを受け取ることがあるので、その誤解をできるだけ小さくしようという概念だ。


カウンセラーのトレーニングでも、言葉で発するメッセージと表情のメッセージと一致させる訓練をしたりする。また、文章でも誤解を少なくするために、絵文字やスタンプを使うことを奨励している。


だから私のメールには、ビジネス場面でも必ず顔文字がついている。どうやら「おじさん構文」と呼ばれるらしいが、誤解のない表現のほうが重要だ。


メッセージコントロールでは、受け取り手の感性を重視する。うつ状態の人は被害妄想的に受け取るので、カウンセラーは無表情ではなく、ややオーバーな感情表現をする。


そう考えると、今や句点に嫌な印象を持つ人が増えているなら、私自身もLineなどのやり取りの中では、極力句点を省くように努力する必要があると感じた。


ただ、たとえおじさん構文でも、まだ顔文字は続けたい。何も情報がないより、少しでも好意的なメッセージを送りたいのだ。

 

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