1994年、チュンソフトより発売。
「かまいたちの夜」です。
このゲームを超えるサウンドノベルを知りません。
それくらい良くできていました。面白かったです。
タイトル画面
シンプル。音楽、音質もすごくいいです。
このゲームはファミコン通信で知りました。もうグラフィックが良かったですね。
「こんや、12じ、だれかがしぬ」
不吉な一切れの紙。ミステリーの王道。
このソフトを持っていた友達にスーファミ本体ごと貸してもらいました。(その友達もおもしろいって言ってた)
そういえば、この頃スーファミ本体持ってなかったな。
主人公は大学生の「透」
そして、友達以上恋人未満の「真理」。
二人でスキー旅行に
美人な真理。ロングヘア。
二人の宿泊先はペンション「シュプール」。
シュプールは、真理の叔父である「小林」と妻「今日子」の夫妻が経営。
同じ宿泊客、OL3人組「可奈子」「啓子」「亜希」
OLってもう死語ですかね。
吹雪のなか、続々と集まる宿泊客。
関西のおっさん「香山」と妻「春子」が到着
(死にます。)
謎の客
必ずいますね、こういう人。(現実ではいません。)
住み込みバイトの「俊夫」と「みどり」
みどりさんポニーテール。
※本当にどうでもいいけど、俊夫までポニテ
遅れてきた客「美樹本」
大柄、胴間声。強そう(小並感)
宿泊客同士で団らん
平和に夜の時間が過ぎていきます。
そんな中、異変が起こり、場は一転、緊迫します。
そして、とあるものを見つけ、滞在者全員は戦慄します。もちろん、真犯人を除いて…。
このゲームはプレイヤーが選ぶ選択肢の行動により、物語の展開が変わるのですが…、次々と滞在者の死体の数だけが増えていきます。(正解ルートではないということです。)
犯人探しどころか、生き残ることに必死な透と真理のサバイバルゲームに陥ってしまいます。
音楽、効果音、演出すべてがすばらしく、グロ描写なし(控え目)でも、プレイヤーの恐怖をあおります。
初回プレイ時に、殺人鬼の正体もわからないまま、自身がストックで刺されるバッドエンドになったかたも多いのではないでしょうか?(僕はそうでした。「え…?」って)
真犯人を知らないまま遊びたいスーファミの傑作です。
人気作となったのでリメイク版が結構あります。僕はプレステ版、ゲームボーイアドバンス版も遊んでみましたが、このスーファミ版が一番雰囲気が良かった気がします。
このゲーム画面見てると、スーファミって高性能だったし、その性能を活かしきっているなあとも思います。
このサウンドノベルというジャンルは、チュンソフトの前作「弟切草」がはしりでした。弟切草は「ホラー」でしたが、こちらは「本格ミステリ」のサスペンス作品といえます。
吹雪の山荘、止まらない連続殺人、アリバイトリック、最後まで分からない真犯人、疑心暗鬼に陥る登場人物。
推理小説作家である我孫子武丸氏のプロットが最高のかたちで活かされています。そしてうまくプレイヤーを誘導している構成です。※個人的にこのような話でトリック等の非現実性は些細な問題に思えます。
メインのミステリ編をクリアすると、追加シナリオとして、登場人物は同じで別設定の物語となる「スパイ編」「悪霊編」などのルートが発生します。※「不思議のペンション編」というのまであります。
続編としてPS2で「かまいたちの夜2」がありました。こちらは期待はずれで、余計にこの作品の良さが際立つかたちになりました。
なお、このゲームの舞台「シュプール」は実在のペンション「クヌルプ」がモデルとなっています。ここを撮影してゲーム画面にしているのでそっくりです。
※ペンション&コテージ クヌルプ ホームページから
僕は行ったことありませんが、遊びにいくファンも結構いるみたいです。なんか気持ち分かります。
(追記)
せっかくですので、クヌルプさんのリンクを貼っておきます。
リンク: ペンション&コテージ クヌルプ
お出かけの際には、吹雪と殺人事件にお気をつけて。