こんにちは、石畳ネコです。





診療所勤務していたとき、

思春期や不登校の方の理解のため買い込み

読んでいた本を、ひさびさに開きました。





モラハラ職場で、

毒親育ちの心の傷も開いていたので

実は自分の心のために読んでいたのかもと

今となっては思います。





『好きなのにはワケがある

〜宮崎アニメと思春期のこころ』(岩宮恵子著)

に、『千と千尋』のハクのセリフについて

書いてある部分があり、

(実は、それを思い出して開いてみた)

やっぱりこれこそ、弱っている今

必要な言葉だと思いました。





『千と千尋』の中で、

ハクは、千が見つからないために

橋を渡る時に「息をしないよう」指示します。

でもカエルにびっくりした千は

息を吸ってしまい、見つかってしまう。

そのとき、、





(ここから引用)




ハクは、「ごめん。私、息しちゃった」と謝る千尋に、間髪入れず「いや、千尋はよくがんばった」と声をかけるのです。(p.66)





千尋の失敗を責めるニュアンスなど微塵もなく、必死で息を止めていた千尋の努力をしっかりとわかっているから、「いや、千尋はよくがんばった」という言葉がすっと出てくるのです。(p.68)




実は、ハクの「いや、千尋はよくがんばった」という言葉がそれほど重要な意味を持っていたことに私は気づいていませんでした。

(中略)ところが、相談室に来る子の中で、この台詞を話題にする人が何人もいたんです。

「あ〜あ。あんなふうに言ってくれる人なんていないよ〜」「ハク、超いい。あんなふうに言ってほしい」と。(p.68)





当たり前のことですが、どんなに辛い状況でもやる気を失わない人間として強くなっていくためには、失敗したときこそ、温かい支えの言葉が必要になるのです。(p.68)



(引用終わり)





失敗した時こそ、あたたかい支えの言葉が必要。

ほんとだ。

立ち上がって次に進む力になる言葉。

ほんとに必要。

こんなに大人になっても。





ミスした時に自分を責める方がすぐ出てくる。

自分のがんばりを認めてないというか

たぶん…

がんばってるのにミスしたなんて、

これが自分の実力・実際なんて

悔しいし恥ずかしいから。

 




人にはできるだけ

勇気づける言葉を使いたいと思ってるのに

自分には言えない。

(昔はパートナーにも言えなかった)

自分に期待しすぎなのかな。

ただ親から受け継いだ対応が出るのか。





恥ずかしくても悔しくても

バカすぎて消えてなくなりたくても

わたしは私が欲しい言葉をかけてあげよう

と思いました。





もう嫌だ、恥ずかしい、情けない

と言う弱った私に

「いや、あんたはよくがんばった」って

言える自分でいられるように

自分をととのえ、育てていきたいです。