こんにちは、石畳ネコです。

 

 

 

ひさびさにWeb講座で真面目に勉強したら

ノートを書きすぎて右腕を痛めました。とほほ

台風などの体調変化で寝込むことも多く…

画面を見ると頭痛がしてくるので、古い本をいくつか読みました。

 

 

 

『アダルト・チルドレンと家族』斎藤学著。1998年初版。

私が持っているのは2000年の第5版の文庫です。

紙が黄ばんでいる…

 

 

 

古いけれどこの頃すでにわかっていた

アダルトチルドレンについてのことが盛りだくさんでした。

定義やPTSDとしての捉え方、

回復と成長までまとまって書かれています。

なんでこの本のことずっと忘れてたんだろ?

 

 

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つまりアダルト・チルドレンの成長は、

 

①AC自覚の獲得とそれに引き続く安全な場の確保

②嘆きの仕事

③人間関係の再構築

 

という3段階を経ているわけです。

 

(p.183-4)

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他にも色々な回復のステップを読んだことがありますが

この3つの分け方はシンプルで好きです。

 

 

①の「ACの自覚の獲得」について、下記のところが心に残りました。

他の書籍やサイトでも同じようなことは何度も読んだことあるはずなのに

今回また力をもらいました。

 

 

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診断はその人物の欠陥や亀裂の正確な把握ということに関連しますが、

アダルト・チャイルドの認識は、

その人物に癒やしと成長の機会を与えることに関連しています。

 

アダルト・チルドレンの呼称は、診断の道具ではなく

まして人を誹謗するためのラベル貼りの手段ではありません。

 

それは過去をとらえ直し、現在を理解し、将来を再構築するための

手掛かりを与えるものです。

 

(p.191)

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これは本当にその通りだなーと思います。

アダルトチルドレンという言葉を知り、自分はそうなのでは?

と思っていろいろ模索を始め

その関連の言葉たち・・・共依存や境界線などの知識を得て

自分の課題がはっきり見えてきたのでした。

 

 

 

「毒親そだち」という言葉も同様に思います。

(より新しく、わかりやすい言葉)

 

 

 

あなたはアダルトチルドレンじゃないよ、とか

あの人は毒親育ちだからだめなのよ、とか

本来そういう他人が評価するための言葉ではないので

人からどう言われようと自分自身が自覚したならそれでいい…

自分のための言葉。

 

 

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言葉が与えられた後の新たな世界観とは、

自分が狂っていたのではなかったということ、

 

「狂っていたかに見えたものは、

極端なストレスへの"健康な"反応だったのだ」

 

という事実に即応した世界観のことです。

 

 

 

アダルト・チルドレンはこのような認識の力を与えてくれた

セラピストとの関係のなかに安全を感じます。

 

もう一人の悩む仲間との関係のなかに安全を感じます。

 

こうして初めて、「過去のストーリー」が語られる土台ができるのです。

 

安全な治療環境にいることが次の段階への基本となります。

 

(p.193)

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ちょっと長く引用してしましました。

この後、安心を与えられる治療者を選ぼうということが書いてあって

全部引用したいくらいですが、、

 

 

 

自分の性格の変なところ、

思考や行動の困ったところ

・・・共依存的なところ、自信がないところ、NOと言えないところ、などなど・・・

それはあなたがおかしい。あなたが悪い。直さなきゃね。

とずっと言われて、自分もそう思い込んで

自分を責めながら生きてきたとき

 

 

 

「それは極端なストレスへの健康な反応です。

すごいストレスを受けてきたんですね。」

って教えてもらえたらどんなに救われただろう。。。

 

 

 

治療者から言われることはなかったけれど

「アダルト・チルドレン」「毒親」という概念をしることで

「わたしの感覚がおかしいんじゃない」と思えたことは

私にとってはすごく大きなことでした。

何度も「いやいや、私の被害妄想かもしれない」と思いながらも

この言葉を頼りに自分の生きる力を育ててこれた気がします。

 

 

 

自分で自分の感覚を信じることが

回復の始まりになってたんだな。と改めて思いました。