「オトナのための〇〇のキソ」は直接受験のノウハウ、テクニックを求めるものではありません。
求めるのは基本能力をかさ上げするための知識です。
大人と子どもの受験対応で一番違うところは
子どもは正しさを求め
大人は結果を求めるために手段を択ばないことです。
大人は合格点さえ取れればどんな方法でもOKですが
子どもは割と にこだわります。
受験ではありませんが
わたしの母親は30歳を過ぎてから
通信教育で幼稚園教諭の免許を取りました。
(「保母」資格は検定試験で取りました。試験は現在でもあります)
ところが
戦時中に女学校に在学していたために
全く英語を習っていません。
それで
通信教育での英語の単位認定試験では
和訳しかでないので
すべての本文合わせて
訳文を丸暗記したと言っていました。
結局、単位は取れても英語は全くわからないままでした。
大人の合目的的行動とはこんなことでも平気でやります。
それに対して
子どもであれば単語を覚える、文法をやろうとするでしょう。
受験でもどうしても学校で習った筋道に影響されると思います。
オトナは必要とあれば手段を選ばず何でもやってしまう。
単に試験に合格するだけなら
目の前のことを解決するだけならそれでもかまわないでしょう。
しかし
そこから技能・技術を身につけるためには
何故かが分からないと大きな勘違い無駄な試行錯誤をやることになるでしょう。
それを防ぐための効果的に基本知識を身につける方が
手っ取り早いことになります。
実際の話として
医療の学校に入るのに
果たして
国語はおいておいても
数学と英語は役に立たないからという考え方もあります。
ここでは役に立つ立たない論争をする気はありませんが
せっかくですから
受験で自分の基本能力を高める訓練をしたらどうかということです。
学校を卒業した後
自分の基本能力を維持していくのは並大抵のことではありません。
特に生活・家事に追われている生活をしていればなおさらです。
受験を通して
鈍っていた自分の能力を上げるのです。
その点では
系統的な訓練は
直接かかわりがなくとも
思考力を上げる
手際をよくする など
基礎能力を上げることができます。
特に
医療の学校の訓練は
医師と比べればそれほどでもないといっても
決して楽なものではありません。
上位大学を卒業した能力が高い人なら分かりませんが
わたしが想定するような
普通の能力の人にとっては
かなり厳しいはずです。
わたしが一番気になっているのは
学科試験なしでの社会人枠入試を行っている学校があることです。
別にそれでもかまいませんが
やはり
受験勉強を通して
自分の底上げをしておくのに越したことはないと思います。
実際に
以前、学校が積極的に中退対策をしていなかったころは
中堅校でも1/3の中退者が出たという現実があります。