新井紀子さんのRST活動方針への根本的な疑問 | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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新井紀子さん(一般社団法人教育のための科学研究所 代表理事・所長)は

RST(リーディングスキルテスト)という取り組みをしています。

 

これは

「知識基盤社会において核心的な学力である「読解力」を科学的に診断し、人々、特に次世代を担う子どもたちの読解力を高め、日本の教育の質的向上に取り組むため、以下の活動を産学協同で行う」

ことを目的にしています。

一般社団法人 教育のための科学研究所」サイトより

 

その目指すところについてはわたしも賛成しています。

実際に日本語能力の低下の対策の活動をしているという点では

新井紀子さんを代表とする人たちの努力には敬意をもっています。

 

しかし

わたしは彼らの考え方には現状を改善するために基本的なところで無理があると考えます。

 

RSTの出題内容に次のような批判が寄せられています。

 

 

 

RSTの問題はたくさんありますから

その中には不適切なものがあるという理解もできますが

むしろ

この誤りにはRSTの方法がかかえている根本的な問題点が現われていると考えます。

 

もともと

一番、新井紀子さんたちの発想の根本には

「学力の低い生徒は読解力がない。だから、説明がきちんとなされていてもそれを読みとることができないので、問題が解けない」ということがあります。

 

そして

彼らはわかりにくい文章でも

読む必要があるとしています。

 

日本の社会はわかりにくい文があふれているのが現実です。

だから

彼らはそのための訓練を求めています。

 

これは一見、現実をみているようですが

結局

わかりにくい文章を認めていることになります。

 

わたしが考える日本語能力を向上させる対策の基本は

わかりにくい文を書かせないための訓練ということです。

 

もとともと日本の教育の欠陥は

他人が読んでわかりやすい文章を書くことを徹底して求めなかったことにあり

それを放ったままにしてきたつけが「読解力低下」だと考えます。

 

むずかしい文章を読む訓練よりも

簡単な文章でも書く訓練の方が何倍も言語能力を引き上げます。

(ただし、読書感想文は無意味です)

 

その点では

「視写」を基本とした訓練や福嶋隆史さんの「ふくしま式」の方が具体的で

実際に成果も上がっていると考えます。

※「誰でもできる!「視写」と「音読」のシンプル授業

※「横浜国語研究所