日本の学校での法律教育の欠陥は
憲法教育に偏っていて
実際の法律、実際の裁判を知るようになっていないことです。
そのため、法律に全く関心がないか
単純に法律は正義を守ると思い込むことです。
今回は刑事裁判の話をしたいのです。
刑事裁判とは犯罪や違反、過失を罰するためのものです。
刑事裁判のことを知ろうとすれば
今井亮一さんのメールニュース
「裁判傍聴バカ一代」を読むのがお勧めです。
(有料月300円)
実際の裁判の仕組み、法廷の様子、刑の実際などがよく分かります。
これらのことは時々、テレビやその他で報道されることもあります。
でも、そこには現実を伝えようとするよりも
報道側に都合がいいように視聴者に受け入れやすいように変えられていることが普通です。
当然、取材に協力してもらうなら警察・検察に不都合なことはできません。
(裁判所はわりと干渉しないようです)
今井さんは
『「裁判官はこういう理由でこの刑罰にしました」と報じねばならないところ、私は「裁判官があれこれ挙げるのは形だけ。相場どおりの量刑だ」なんて言うし、被告人に有利なことがあれば言うし、・・・、お茶の間の視聴者・読者らが好むこと、受け容れやすいことを、私は言わないから。』
と言っています。
そうです。
裁判官は正義を守るために判決を出しているのではなく
(結果としてそうであっても)
判決そのものは「裁判官があれこれ挙げるのは形だけ。相場どおりの量刑だ」という通りです。
(ここで言っているのは判決の話で事実認定の話ではありません)
むしろ
同じことをやっていても正義感からこいつはたちが悪いから罰を重くしようなどと考えると
裁判官の当たり外れで刑が変わってしまいます。
(だから、裁判員裁判の判決が上級審で変わることが多いのです)
その点、検察官は裁判に訴える以上
こいつは「極悪非道だ」で通します。
それでも刑が変わることはほとんどないのですから。
そんな現実から
自分の身を守るためには刑事裁判には関心をもち
知識と
無視しないが
信頼もしない
そんな態度が必要です。
詳しく現実を知りたい人は是非今井さんの
メールニュースを購読してください。
(今井さんのメールニュースから引用しているしね)
けっこう
意外だと思うことを知ることができます。
よい社会勉強にもなります。