「書類送検」と「書類送付」をつかい分ける身勝手すぎる日本の報道機関 | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)を求めた署名運動を巡り

愛知県警は精神科医の香山リカ氏やジャーナリストの津田大介氏ら計4人を名古屋地検に書類送付していたそうです。

 

共同通信によると

起訴を求める意見は付けなかったとみられる。香山氏は代理人弁護士を通じて「(告発された案件は)全件送致されるので、手続き的なことだと理解している。捜査には協力している」とコメント。津田氏は「今後も協力する」と話した。」

 

普通、刑事の捜査では警察の調書を検察に送ることを「書類送検」と言い

わたしも公の場で「書類送付」という言葉を使うのを始めて聞きました。

 

香山さんの代理人のコメントにあるように

告発された事件はすべて警察の事情聴取(捜査)の後

検察に調書を送らなければなりません。

 

別に

これが起訴(裁判になること)を意味するわけでもでなく

犯罪を意味するわけでもありません

裁判にするかどうかは検察官の判断です。

(これを「起訴便宜主義」と言います)

 

警察の調書を検察に送ることを報道機関が勝手に刑罰の一部であるかのようないい方をしたのです。

このような誤解(誤報道)は

警察が高い検挙率を上げているという印象を与えたいことや

被害者・告発者の処罰感情を

報道機関が忖度(そんたく くみ取って)して

まるで刑罰を受けるような印象を与える報道をしてきた結果ではないでしょうか?

 

もともと

犯罪報道は警察・検察の「記者クラブ」という会員制の場での発表を元にして(時にはそのまま)行うものです。

記者クラブ会員ではない国外のジャーナリストは取材できないので怒っています。

これって大阪市長のいい方からすると公的な場所を私的団体がつかっているわけですね!

市役所から労働組合を追放したそうですから

是非、市役所からも「記者クラブ」を追放してもらいたいものです(笑)

 

実際、書類送検の言い換え用の表現「書類送付」を二つの用語の意味と用法が異なるかのような説明をしている人もいるようです。

 

「書類送検という言葉の印象を悪くしたのは報道の側がそう扱ったからだし、自分達が長い間に作り上げた悪印象に困って書類送付を創り出したのだから呆れる。」

という意見に賛成です。

 

ここでわざわざ使い分けたのは

愛知県の大村知事のリコール派の犯罪行為をかばっているように見られたくないか

香山さんや津田さんのような有名人を敵に回したくないという

気の回し方(忖度)からきているのでしょうか?

 

是非

平等に香山さんや津田さんも「書類送検」したと報道してもらいたいものです

 

でも

その前に必要なのは「起訴便宜主義」を止めて

「大陪審制」を採用することでしょう。

「大陪審制」とはまず起訴するかどうかを決めるための裁判をすることです。

そうすれば、「検察審査会」などといういろいろな問題点を含んだ機関も必要なくなります。

 

*検察審査会・・・ 検察官が独占する起訴の権限(公訴権)の行使に民意を反映させ、また不当な不起訴処分を抑制するための機関。