世の中に名医はいるのか 診断はどのように為されるのか | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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結論からすると外科には名医はいるかもしれない。

この場合は手術と予後管理が上手な外科医(チーム)を指します。

 

でも

話はそう簡単なものではありません。

治療の前には必ず診断が必要になります。

市原真さんの

『どこからが病気なの?』

『病理医ヤンデルのおおまじめなひとりごと~常識をくつがえす“病院・医者・医療”のリアルな話』

を読んで思ったことです。

 

先進医療や先端医療というものはありますが

もともとこれは研究機関での例外であり

普通の病院・診療所の医師とはかかわりのないものです。

それは時には一種の人体実験を意味するときもあります。

「学用患者」というのがそれに当たります。

 

日本の医療のほとんどは健康保険の適用に基づいて行われます。

「標準診療」にしたがった処置をしなければ健康保険からの費用支払はありません。

標準診療」とは理にかなっていままでに実績が認められたものを指します。

だから

内科の場合は診断が同じであればどの医師でもほぼ同じ処置になります。

そこでは薬の効き方・組み合わせ方に対する配慮はできるかもしれませんが

特別な特効薬などはないということになります。

 

それ以外の治療では健康保険不適用と言うことになり

自費診療となります。

診断法が確立されていない病では当然標準診療もありません

 

医学の知識がない者は医師は簡単に診断ができると考えがちです。

実際の医師は目の前にいる患者を診断して病名を確定するわけですが

内科の場合は画像診断や検査で確定できることはすくなく

病状を見ながら

症状を抑えるために投薬をします

 

症状が軽くなれば結果として診断が合っていたことになります。

それで快方に向かえば済んでしまいます。

診断は治療のためにあるわけですから。

 

経験上よく起きる病気は診断の仕方も対応の仕方も知られています。

それでも正確な診断となると簡単なものではないようです。

 

病気の総数は2万数千だという説があるそうで

そのうち日本の法律で難病とされているものが現在333件

6000種を越えると考えている医学者もいるようです。

難病には診断がかなりむずかしいものが含まれています。

難病は珍しい病だから研究・治療法が進んでいないから難病です。

 

病理医かその病の専門医でもないかぎり診断できない病も多いわけですから

あらゆる病気の正確な診断というものは大変むずかしいことが実感できます。