救命救急こんなにも効果が 真剣に実務を学ぶということ でも、日本ではマネできませんね | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

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日本での教育・訓練の現状から考えると

合衆国の組織が真剣になった時の教育・訓練能力には

驚きと言うよりも

恐怖さえ感じます。

 

照井資規(てるいもとき)さんの著書から感じたこと。

※『イラストで学ぶ戦闘外傷救護』

※『弾丸が変える現代の戦い方』

 

照井さんが変わり種なのは

自衛隊在職中に

戦闘の部署から医療の部署に自分から移ったこと。

そして

退職後

世界最新の戦闘外傷救護・救命技術を中心に医学生や官公庁での教育活動に当たっています。

 

「コンバットメディック」とは戦場での医療を指しますが

これからの時代

わたしは実際的な救命活動として大きな意味をもっていると考えています。

究極の救急治療といっていいからです。

 

そこには(混乱の場での)「人はなぜ死ぬのか?どうすれば救えるのか?」という

さし迫った救命への問があるからです。

 

わたしが驚いたのは

この中で挙げられている数字です。

 

ベトナム戦争のころ

手足のケガのうち60%が死んでいた

胸部の穿通性外傷のうち33%が死んでいた

(ここでの「胸部の穿通性外傷」は肺に穴があくことを指す)

 

これが

2004年から2011年までの対テロ戦争で

手足のケガは12%へ

胸部の穿通性外傷は1%まで

死者を減らしたということです。

 

その理由は

手足については教育と医療用具の開発と普及

しかし

胸部の穿通性外傷は教育だけの成果だというのです。

 

いくら物を与えていてもしっかりした教育がないと物事は解決できないということです。

 

ややもすると日本では

物がない

予算がない

法律で制限されている

という理由づけで大事なことでも対策をしません

 

これって

「やる気がない」を別の言い方で言い換えただけでしょう。

 

米軍はテロとの戦争が終わった翌年

蓄積されたデータと研究を公表しました。

そして救急医療の場で役立てられています。

 

正直

あの国は日本に比べると不真面目です。

(日本の感覚で見るとそう見えます)

というよりもまじめであることを目的にしていません。

日本ではやったふりをしていないと白い目で見られますね。

 

それよりも

実際の場で役に立つかどうか大切で

公表されればすぐに取り入れるという

本当の意味での「まじめさ」があります。

 

実例ですが

学校の保健室(養護教諭)では軽い外傷(きず)は国の規則で

消毒剤で処置しなければなりませんでした。

(変わっていなければ今もそのままのはずです)

でも

現在では浄水で傷を洗い

医療材料でラップすることが一番よいことがわかっています。

(そもそも消毒剤は毒なのです)

わたしは学校休業日であればそうしてきました。

(保健室が開いていないからそうできます)

 

結果から見ると

真剣に実務を学び、行う

というのはどういうことかはっきりと分かってしまいます。

 

学校医療だけではなく

学校そのものもそうです。

 

 

世界の常識から考えると

日本の学校はこれでもまだ非常に生徒のバラツキが少ないのです。

(義務教育対象者はほとんど日本語を話している)

 

それでも

うまくいっていなのであれば

 

やっぱり「やる気がない」

現実を見ていない

子どもに最低限の力を与える気がない

としかいいようがありません。

 

ただし

上に立つ者がということです

(教員がさぼっている、やる気がないということではありません。

オリンピックの金メダル泳者でも手足を縛ったら泳げるはずがないでしょう。

実際、現実に向き合うためには規則のぎりぎりで仕事をすることも多かった。

これって現場の人間にとってはけっこうプレッシャーになりますよ)