自分も相手も大切にするための表現方法「アサーション」と人間の権利の関係 | 母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

母親ひとり親の医療の学校の受験・修学手助けします

学資・生活費・修学の相談から受験トレーニングまで。オトナ、特に母親ひとり親が「自立できる資格がとれる学校に入る」手助けをします。合格報酬・延べ払い制(交通費・雑費・入試受験料は自己負担)問い合わせは tkano0222@gmail.com、Line公式ID@026nzpas

 

「ライフスキル」の訓練法の一つとして「アサーション」というものがあります。

わたしがおもしろいと思ったのは

「アサーション(自己主張の技術)」が権利だという発想です。

 

「正しく伝える技術」という発想はあっても

日本では「表現すること」と「表現の技術」が人間の基本的な権利だと発想することはまずありませんね。

30数年間教員をしてこれらが大切なことはよくわかっていますが

「正しく伝える技術」という発想はあっても

人間の基本的な権利と考える発想をしたことはありませんでした。

これは日本の「学ぶ」のではなく「学ばされる」という現状からきているものなのでしょうか。

 

アサーションとは「自分と相手を大切にする表現技法」を意味します。

アサーション(assertion)は 辞典で調べると「主張」「断言」などと説明されています。

自己主張には相手に自分の意見を押し付けるのではなく

自分のことも、相手のことも大切にする技術が必要だという考え方です。

 

自己主張をしなければ生きていけない社会では

きっと主張できないだけで「敗者」という立場になるのでしょうね。

「勝者」も一方的な自己主張だけでは

やはり、回りの人間との関係がうまくいかないことが起き

結局、敗者の側になることもあります。

 

アサーションの起源は合衆国で1949年に出版されたSalterの「条件反射療法」がはじまりとされています。

もともとは精神的に問題のある人の人間関係の回復プログラムとして考えました。

その後、1970年代に「Your Perfect Right(あなたの完璧な権利)

「副題:あなたの人生と関係における自己主張と平等性」が出版され

精神医学の世界での行動療法や対人関係療法の訓練だけではなく

人種差別や性差別の問題に大きく影響を与えたとされています。

 

それは「正しく伝える技術」とは形を変えた「自己決定権」でもあるからです。

それがどういうことなのかはアサーションについて調べてもらえばよくわかります)

 

現在、大きな問題になっている「いじめ」でも

最初から悪意でやっている者を除けば

多くの場合、「自己主張技術」が未熟なせいだと思います。

特に子どもはそうです。

 

子どもに限らず大人でも

当たり前に「以心伝心」が要求される日本社会では

(まさに国語教育はそのための訓練になってしまっています)

「正しく伝える技術」の不足だけではなく

「自分と相手を大切にする表現技法」の不足

たくさんのトラブルのもとになっています。

 

アサーションについて読みやすいものとしては

よくわかるアサーション 自分の気持ちの伝え方(平木典子)』

 

平木典子さんは日本でのアサーションの研究・活動を中心にやっている人だそうです。

 

 

わたしは受験を目的に事業をしていますが

それだけではなく受験という機会を活かして

オトナ(特に母親ひとり親)が学び

将来も学ぶ能力・習慣をつくることで

自分のため子どものためによりよく生きる手助けをしたいと考えています。