めまい ときどき たちくらみ -3ページ目

めまい ときどき たちくらみ

とりあえず読書感想文でも綴っていこうかと…
思っていたのですがやっぱバンギャ的な内容にするか??

ここ数日聴いています。

一秒/人格ラヂオ
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活動再開してからの彼らのライブを一度しか見ていないのですが。

(しかもこれ発売する前でした。)

確か、太陽をリリースしたあたりだったかな。

太陽/人格ラヂオ
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一秒にもリミックス入ってますが、休止する前とはだいぶ違うオーラを感じました。


私は、前作の証拠が好きでしたので。

一秒は正直あまり…

方向性の変化としては、わかるんですけど。


証拠/人格ラヂオ

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ただ、悠希さん、証拠のときのほうが歌が上手かったような気が…

方向性の変化の話に戻るんですけど、

明るくなったなぁ、と。

『ただいま』なんて特にそれを感じる。

リスナァに対する素直な気持ちだと受け止めてますが。


繊細さとか、メロディーの綺麗さとかはそのままなんですけど。

証拠のときの鬼気迫る感じがなくなってきたというか。

『玩具箱テディベア』は、証拠の『お人形さん』に対応する曲のように思えますが

悲壮感は、もうないよね。


もっと「普段は無意識にあるどろどろした(でも誰でももっていると思われる)感情」

を描くのが得意なバンドだと思っていて。

それを期待していましたが。

ただ、これはこれで聴きやすいかな。全体的に「尽くす」感情が多く描かれているし。

(でも、尽くす、というのもそれはそれで過剰な感情か。)

『猫飯』が一番好きかも。


あ、これ、悠希さんがはまってるゲームのキャラクター(猫)にインスパイアされて

全曲そのキャラクターがモチーフになっていると友人から聞きました。

私ゲームやらないんで全く元ネタがわからないのですが。

それはわからなくても楽しめますよ。一応。

(でもわかったほうが楽しいのかな。)

読みました。

植物性恋愛 (集英社文庫)/松本 侑子
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何気に10年以上前の小説なのに、ジェンダー学はあんまり進歩していないのかなぁ。

まだこの主人公の悩み方は私にとってリアルに捉えられます。


私も、愛と性の結びつきって、いまだによくわからない。

もしかしたら、枯れるまでずっと考え続けるしかないのかもしれない。



主人公が、つらさが消えなくても、

心を閉ざしているままではなくて、

ちゃんと前向きに、恐怖を乗り越えようとする姿勢は

好感が持てるし、自然な心意気だと思うのです。



“夜”を開放するラストで

主人公も解放されたんだろうか。


否、そんなわかりやすくうまくいくわけはないけれど、

悩んだり、救いがあったりの繰り返しで

生きていくしかないんだろうね。


文章に少し固いような部分があったけれど(わざとかもしれませんが)

まぁ読みやすかったかしら。


ただちょっと“頭の中で作り上げている”ような印象を受ける箇所もあり。

上野千鶴子の解説によれば、それも仕掛けの一つなんでしょうか。



『動物性恋愛』が本当に刊行されたら読んでみたいと思います。