めまい ときどき たちくらみ -2ページ目

めまい ときどき たちくらみ

とりあえず読書感想文でも綴っていこうかと…
思っていたのですがやっぱバンギャ的な内容にするか??

さて。
カリガリさんを観に赤ブリに行ってきましたよ。

ずいぶん久しぶりな気がします赤ブリ。
ロッカーの場所が外だったか中だったか忘れてて、
入場前にちょっと慌てました(笑)
(正解は両方にあるのね。)

私にしては珍しく整番が良く。
前から四列目くらいに入れました☆

やった!上手ゲットだぜ
と思いきや、
前のほうはあまりの混雑により、
七列目くらいに押し戻されたり、
センターに流されたり、
また上手に帰ってきたり、
大変目まぐるしく(苦笑)

最初、あまりに近すぎて、上手なのに青さん見えなくて、
なんじゃこりゃと思いましたが(笑)


そして余りに前方は押しがひどすぎて
どこのサウナかと思うくらい汗だくになりました。
ツアーTシャツにショーパンにコンバースという出で立ちで正解でした。本当に。
暴れすぎてつけま取れたもの(笑)

わざとじゃないのわかってるけど周りの人の肘鉄をくらいまくり、
わざとじゃないけど後ろの人(すぐ入れ替わる)の足を踏みまくり、
あぁもう戦場だったな。
楽しいからいいんですが。
(痛い思いをさせてしまった人がいたらごめんなさい)

途中、メンバーさんが何度も「盛り上がってない」発言をし、
そのたびに「こんなに大変なのに何故!?」と思っていましたが、
後ろのほうはまぁ静かだったらしいです(友人談)。
ソールドだからぎゅうぎゅうかと思いましたが。



というわけで、
もう一度拳を挙げたら降ろせない!の狂乱の中にいたので、
セトリの記憶がほぼ全くありません。

たぶん

マネキン

マッキーナ
オーバーナイトハイキング
スクールゾーン
裟婆乱打
すべてが狂ってる
ハイカラ・殺伐・ハイソ・絶賛
混沌の猿
電気睡蓮
嘔吐
失禁
マグロ
サイレン
君が咲く山
東京43時

をやったんだと思います。
そして、もしかしたら

反ッ吐
トイトイトイ
散影
新奇テキスト
ちぎられたロマンス

をやったのかもしれません。

覚えてません(きっぱり)。


覚えてるのは、

メンバーの衣装が

石井さん
→奇抜な細かい柄のコンビネゾン
胸~おへその三角コーナーに布なし
背中も一部布なし
髪型がまた奇抜な…

なんていうか、こう
土星っていうか伊達政宗っていうか。

アンコールでは黒いノースリーブとパンツに。
コムデギャルソンぽい不思議な形。
まぁいずれにせよハイブランドのお洋服なのでせう。


青さん
パジャマ…否、リゾゥトっぽい感じのセットアップ
ゆるいシャツとハーフパンツ
足をちょっと出して靴がカジュアルなのがいつもですよねー。

アンコールでは真黄緑のTシャツ(柄なし)に。
ボトムは黒だったか??

研次郎さん
→例のごとくヤンキーのようなメタル野郎
黒々しくギラギラしてました。
格好いいー!!きゃー!!


まっこ
→よくみえなかっ…

あれ、白いTシャツだったか?

いつもどおりな感じで。


とか。他には、、、


オーバーナイトハイキングでの物販のライトを長押しすると結構指が痛くなること
暴れギャのガリストさんは、娑婆乱打とすべてが狂ってるのコールを喉がかれても懸命にやること、

混沌の猿で、青さんが自分が頬張ったバナナを最前の子に食べさせてあげてたこと、

本編最後のほうで、研次郎さんが
「今からカリガリ史上最も下品な曲を4曲連続でやるから(セトリは研次郎さんが決めたらしい)、ちゃんとお下劣に盛り上がっていけよ!」
と煽られたこと(そして嘔吐→失禁、的な流れ)、

中盤で秀仁さんが
「あと2曲で終わりです」
と嘘をついたこと(これからツアーを控えてるのに、そんな長くやってられるか!的な)

そこで「もう少しお願いします!!」
と言った可愛いガリストさんがいて、和んだ(笑)

そして青さんがノリツッコミしたこと
「あー、飛んだ2曲だこと。。ってか、なわけないでしょ、あんたらチケット代いくら払ってんのよ!一曲200円くらいよ!」

…って、安くないか?
と思っていたら、
300円の曲、500円の曲、とどんどん値上がりしていきました(笑)
やはり。


あと、今回なんで赤ブリをチョイスしたかについて
秀仁さんから説明が。

「言っとくけど、カリガリは別に、人気がこう、こう(山形の動き)なわけじゃないですよ?
赤ブリなんてね、東京でやるにはずいぶん小さなハコですけどね、
これは、“やばい、チケットぜんぜん取れないんだけど!”みたいに皆さんの飢餓感をあおるための戦略なんですからね」
とか、赤ブリを散々罵倒した挙句、
「あの、これはこういうキャラでやっているので、ブリッツの関係者の方は怒らないでください」
とか弁解してました(笑)

なによー札幌チケットはけてないくせにー(笑)


そして、青さんからも、盛り上がってないことにダメ出しが。
「なんで、他のバンドの人とかは、SEなって出てきた瞬間“ぎゃー!!”とかなってみんな気絶すんのよ!?知ってるんだからね!?
にも関わらず、うちはね、出てきても“ざわざわ”ってしてるだけなのよ!!
この雰囲気、知ってるわ…これはね、上野動物園のパンダの前の光景と一緒よ!
みんながそれぞれのエゴをむき出しにしてしゃべってるだけなのよ!!」

って(笑)
あと、すべてが狂ってる、の「関係ないから~」のコールのところも
「だらだらしすぎてびっくりしたわよ!」とか言われたー。

それでも野音1日目の1曲目よりはだいぶマシなんだそうで。
秀仁さん曰く
「俺わりと心は強いほうだけどね、あれはちょっとくじけそうになったわ」とか。

…そ、そんなに盛り上がってなかったっけ??
みんな聴き入ってただけじゃない??(笑)


あと、例によってうちわですよ。
メンバーは4人いるのに、今回、うちわはまさかの3種類。

そう…
3種類とも、裏に研次郎!!(笑)

買った人ー!
の問いかけに、うちわで応えた人は
わずか4人
だったらしい(私の位置からは見えませんでしたが)

ちょwwww

暴れゾーンからは「ロッカーにあるよー!」の声も上がりましたが
15人くらいか」とがっかりされる(笑)

「みんな買ってたら、裏面を一斉にステージに向けてみて欲しかったのに…」
研次郎、がっかり。

アンコールでいったんはけたとき、
メンバー間ではその話題で持ちきりだったそうで。

青さんは「季節じゃないんじゃない?」とフォローしたそうですが、
そういう問題じゃない!
となり、
何が悪いのか?
が議題となり

やっぱり自分が印刷されているから売れ行きが悪いのか…ともにょる研次郎
そもそも3種類の中でも、自分がきっと一番人気ないから…ともにょるまっこ

(そういえばいつもライブではしゃべらないまっこですが、このときはちょいちょい発言してた。貴重貴重。)

500円なのに!!(安っ)

「自分のは売れ行き悪いから50円でいいよ!」と言い出した誠に
「じゃあ私のはその分950円になっちゃうじゃない!」と返した青さんに
「俺のは、いいよ、ぜんぜん、5万円で。」と言い放った秀仁でありました(笑)

カリガリのライブでは今後も
Tシャツ(ちなみに今回ピンクになったのは青さんのせいではない、そうです・笑)とかタオル並みに
うちわ、が売られ続けるんでしょうか(笑)



というわけで、短かったような結構盛り沢山だったような。
2時間半くらい?
開演押してたような気もするけど。
(前述の通り暴れゾーンにいたために腕時計にいたるまで装飾品は外していたため、何時に始まったかわかりません)

今回のツアーはこの初日しか参加しませんので。残念ですが。
いい初日と思います(笑)
いってらっしゃーい。
ライブレポを上げてみる。。なんかもうだいぶ経っちゃったねぇ。


初めて両国国技館に行きました。
しかし、ライブで行くことになるとはね~。
しかも枡席(笑)


因みに、ステージのつくりは、
土俵をどかして、そこにアリーナ席。
ステージは南側。
枡席と二階席も客席。
みたいな。

二階席の半分くらいまで人入ってました。
もっと人入ってないのかなと心配してましたが
結構頑張ったんじゃないかプラさん。


さて、私は友人と四人で枡席にいたのですが。
東でも西側でもなく、かろうじて
「正」面。
(「しょうめん」、ではなく、「ただしめん」、と読むのが清く正しい海月のあり方です。)

途中、竜太朗に
「二階~」
「一階東~、西~」
「アリーナ~」
「正~~!」
って煽られて楽しかった&嬉しかった(笑)
太朗さんは、「ホントはアリーナが一番最後なんですけどね。どうしても最後にもってきたかったので!」
と、正席を最後に呼んでくれたのでした。

あと、挨拶したあと「大きな会場っぽくていいね~」って言ってたかな。


実際、枡席はアリーナよりステージに遠いから、メンバーそれぞれの細かいところは見えないけど、
全体を俯瞰するという意味では見やすかったです。

そして座ってても見える(笑)
半分以上座って見てしまった…
や、盛り上がってないわけではなく、
ちゃんと盛り上がってましたが(拳挙げとか)
座って見るライブなんてなかなかないからさっ


…あ、嘘。
昔、Sugarのアコースティックライブで座って見る形式だった時あった。。


しかし座りながらやる折り畳みって(笑)
あ、いかにもな暴れ曲ではちゃんと立って聴いたけども。


↓なんかもう順不同すぎて信用しないでくださいなセトリ(苦笑)
んー、やった曲は間違えてないと思う、、、けど。


ブルーバック
みらいいろ
アイラヴューソー
水色ガールフレンド
バンビ
雪月花
懺悔は浴室で
ムーンライト
テトリス
ヘイトレッド
アリア
退屈マシン
デュエット
バリア
さびしんぼう
13th,Friday

プラネタリウム
スプーキー

ゴースト
メランコリック


今回のツアーは、名古屋と大阪に遠征したのですが
基本的にセトリはほとんど変わりませんね。
でも、しみじみと、よかったよ。
落ち着く感じ。

チュールがね、「ゆくプラ~」のときよりも大きく広がってました。
後ろの映像のスクリーンも大きかったし。
(流してる映像は他の地方と一緒だと思います。)

しかし他の会場では後ろの映像もゆっくり見る余裕なかったので。
アリアのときとか、半円形になるのね。
教会みたいで素敵でした。


流れとか前フリも他の会場とほぼ一緒だったけど。
懺悔は~の前に「踊れますか~?」とか。
(でもこれダウナー過ぎてダンスナンバーではないでしょ・笑)

あと、太朗さんは懐中電灯を振り回していました。
似合う似合う!
…でも喋るときにそれで顔を下から照らすとか…
貞子かい!(笑)


水色~の前では、
「今日のお天気は?」の問いに
海月「晴れー」
太朗さん「ありゃー、それはやりにくいですねぇ。。」
気を使った海月「あ、、、雨ー!!」
太朗さん「!!や、無理はしなくていいです!」
というやりとりが(笑)


退屈マシンのアキラさんの前フリが、なんだか忘れてしまったのですけど、
相変わらず意味不明でした(笑)
「ためにならないMCに定評のあるナカヤマアキラです。」「何も思い浮かばない!」
みたいなことを言っていた気がします。
…しかしあの人がしゃべればそれだけで湧くので(笑)


演奏も概ね落ち着いて見えましたが
太朗さんの調子が少し。。。

出だしのブルーバックがやや声出てなかったのと、
本編最後らへんで、さびしんぼうで声を張り上げすぎて
また13th~で声がオケの音量にかき消されてました。。。

まぁ、まぁ、まぁ、、、
そんな聞き苦しいほどではなかったし、特に心配もしてなかったけど。


衣装は、なんだかよく見えなかったのですが、
まぁDVDになるしいいか←

みんな柄物だよね。

太朗さんは腰周りに、パレオ…じゃないんだけど(笑)黒い長いチュールレースがひらひらしてました。

正くんがニコ生の時どおり銀髪でした。
(仙台に遠征した友人に聞いたら「仙台ではどうだったかわかんない」とか曖昧な答えしか返ってきませんでした。観察力のないやつめー。)
パンツが可愛かったわね。

アキラさんがモヒカンみたいな頭でした。
あとパンツが相葉丈でした(笑)

ケンケンは…ごめんなさいよく見えんかった。

なんとなくみんな柄物を取り入れつつ黒っぽい感じで←どっちだよ。



MCはねー、
なんかツアーの思い出とか、国技館にこめる思いとか。

誰から聞きたいー?という太朗さんの問いかけに
海月の声がバラバラすぎて(笑)
アキラさん指差して「この人は、オチですよ!?」とか言ってましたけど(笑)

で、いつもどおり、ケンケンからー、となり。
太朗さんは「よく躾けられてますね」と褒めてました。うわーい←


ケンケンは、九州に思い入れがあるということで(長崎出身だから)
博多ライブについて語りだしましたが
「本番途中まで煮え切らなくて、『もう一回初めからやり直しませんか!?』と言いそうになりました」
とかなんか爆弾発言を(笑)

ちなみに本人的には心の中にしまっておいたつもりだったようですが
九州場所参戦の海月さんに「言ってたよー」と訂正されていました(笑)

あとは、今日は大きい会場でやれて、皆も盛り上がってくれて、すごく楽しい、
みたいなこと言ってたかな?


で、正くん。
夏のイベントライブが終わってから秋ツアーまでの間、
あやうく廃人に…二次元の住人になりかけたそうです。ガ○ダム的な(笑)

でも、「秋ツアーが始まって、俺のアレがアレして、アレしてきたわけだよ!!」
とか意味もなく伏字を(笑)
はいはい、調子取り戻せてよかったです。

国技館に関しては、総武線ユーザーとして、いつも電車の車窓から見えるのでずっと気になっていた、
今日はじめて入ったけど良かった、
しかも正って書いてあるし!!
みたいな(笑)

予断ですけど、あの人、スタッフさんにベースを渡すときの渡し方がいちいち可愛かったよ。


そしてオチの方(笑)
「だからタメにならないよー」と言いつつ、
でも面白い話がある、と大阪の思い出を語ってくれました。

ギターとストラップの組み合わせっていちいち決まってるものだそうですが
なんと某スタッフさん(個人名出していじめちゃだめですー・笑)が間違ったと。

長い分には気にならないそうですが
大変短いやつがあってそれは苦労したらしい。

そうかー、大阪行ったのにちっとも知りませんでしたわ。
太朗さんのMCの間に直そうと四苦八苦したけど結局あわあわしたままだったとか(笑)

ていうかストラップって、アキラさんみたくそこまで動かない人でも、短いと大変なのか。
某○指定のZさんは一体どうなっているんだ…。

あと、「ふんどし」と何度も言ってましたが
「まわし」ですってばー。


で、太朗さん。
名前呼ばれたがりの照れ屋さんですなあの人は。
あと相変わらず「ヒュー」が流行らしい(笑)

「大好きな博物館の隣にある建物でライブできてよかった!」
って、もう国技館に何の思い入れもないんじゃないかー(苦笑)
江戸博でライブやってしまいなさいよー!



あとは、アンコールの前のMCで
イントロを弾き始めたアキラさんを、太朗さんが
「やっ!まだ喋りたいのー!!」
とか制してたのが可愛らしかった。

アキラさん「言えよ、ぜんぜん言っていいよ!??」
とかびっくりしてましたけど(笑)


とりあえずプラさんは、ツアーできて、海月と一緒に盛り上がれて
アンモナイトに関しても、ツアー回ってるうちにまた新たな一面に自分たちでも気づいたりとか、
そういうのが嬉しかったそうです。


で、最後。
ゴーストで終わるかと見せかけてー。

正くん「ホントはここで終わりなんだけどねぇ。今日ファイナルじゃない?だからもう1曲やろうか!?」
アキラさん「(太朗さんに向かって)さっきお前がいないところで、3人でもう1曲やるって決めたから」 ←いぢわるー(笑)

が、わりとポーカーフェイスのため、さして動揺していない(ように見える)太朗さん。
状況がよくわからずポカンな海月。

アキラさん「会場に雰囲気がまったく伝わってないけど、相当ドキドキしてるはずだ!!さぁ、何をやると思う?」
太朗さん「んー、『ぬけがら』」 ←ある意味嬉しいっつーかレアだけど
正くん「俺らも人の子だから、ツアーでやったり練習した曲だよー」

じゃあもうこれしかないじゃん、な感じで
メランコリック突入!

やーメランコリックもちょっと食傷気味かと思っていたんだけれども
楽しいよね、ふつーに。


で、最後、プラさんではこんなことはめったにしない、というか、今までなかった、
(仙台でやったらしいので、友人のツイッターで予想してたけど)
隣の人と手をつないでジャンプ!
で〆。

そうかー、プラさんもついにこういう境地にたどり着いたのね。。


という感じでなんだか幸せ感あふれるライブでした。


最後にはける前、正君はメンバー皆とハグするし、太朗さんは正くんに蹴り入れようとするし(笑)
で、はけてから太朗さんだけ戻ってきて、シーってやって、めずらしくマイク通して(広かったからね)
「また、こんな木の下で」と。


曲は概ねダウナーだったのに、プラらしい浮遊感と癒しといい意味でのダサさのある
良いライブを見たなぁ、というのが感想です。


そして帰り、座席の表示「正」を写メりまくる海月たちでありました(笑)


さぁー、次は年末ですか。楽しみ♪

読みました。


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うーん、う~~ん。



面白いようなつまらないような。

すごいようなくだらないような。


いや、やっぱりくだらない。

全部が全部むちゃくちゃで不条理。脈絡もオチも何もない。

もうきっと二度と読まないこれ。


書こうと思えば私にだってこのくらいは書けるわよ!

と、読んだ後にはうっかり思ってしまいますが

これを書く第一人者には、私はなれないでしょう。

時代が遅いのか?ロックなのか?


あとは、いろんな名作が本当にパロディ化されている。

いや、もう、原作全く関係なくなってるくらいに。



こんな感じに読者を置いてけぼりにして反感をかって

こんなの認めたくないとか思いつつ、でも感想なんかわざわざ書いてしまっているんだから

結局はこの作者には才能があるってことなのかもしれないし。

観ました。


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モノクロの寂れた見世物小屋の悲しさ。





「フリークス」は人間じゃないの?

傷つけて当たり前な存在なの?


だってそんな風に生まれてきたのは彼のせいじゃないじゃない。

映画には描かれていないそれまでの間、彼はどんなに大変な人生を送ってきたんだろう。


だからトリーヴスだって、初めて彼を見たときは、泣いた。

きっと彼に同情したから。



けれども、興行師や阿漕な警備員は言うまでもなく、

トリーヴスだって、有名女優だって、

それぞれの野心のために、彼を利用したのかもしれない。


彼はそれに気づいたんだろうか?

それでも心を開こうとしたんだろうか。


何でも受け入れているように見えた。

興行師に殴られても(でも動かないのはささやかな反抗の証)、

病室から出て行かない(出て行くことはできないとあきらめる)ことも、

女王の庇護下にありながら、警備員のひどい仕打ちに対しても「夜が来た」という表現で受け入れ、

だれにも打ち明けずにいたこと。

トリーヴスに「僕は大丈夫ですから心配しないで。」と告げるシーンも。



「普通の人間になりたい」という願いは、

誰しもが持っていて、誰しもが与えられるべき権利で。

でもそうできない・してもらえないというハンディ。


「僕はこれでも人間なんだ!」という台詞に胸を突かれた。

「普通の人間だったら、お母さんに愛してもらえたでしょうか。」「僕が生まれてさぞがっかりしたことでしょう。」という台詞に胸が痛んだ。



普通の人間としての生活を夢見ていたことを思わせる最期。

彼は、充足感に満ちていただろうか。

それとも、諦念に支配されていただろうか。


観ました。

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昔の映画ですが、今観ても面白いですよ。



ねぇ、自由って、生きるって、何なんでしょうね?





主演俳優の人、役柄にぴったり。


精神病院という形をまとった思うとおりにならない世界から、

抜け出したいのに、抜け出すことができるはずなのに、

抜け出せない、抜け出したくない患者たち。


そこに、破天荒という自我をもって、嵐を巻き起こすことのできる主人公。


誰よりも生き生きしていた彼だからこそ、それを失ってしまうシーンは、悲しい。


最後のあれはやっぱり、ロボトミー(と書いてしまっていいのかしら)なのかな。

そんなことで、抑えつけられたって。





ちなみに、映画を観ると、このCDへの理解も深まったり…するかどうか(笑)


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まあ明らかにこの映画を意識した曲ではあるでしょう。

自我のあり方というか、ね。