東京マラソンの翌年に誕生し、今年第9回を数えた「とくしまマラソン」。
雄大な吉野川の清流を眼下に走る制限時間7時間のこの大会は沿道の熱い声援とお遍路で培われたお接待文化ともいうべき多彩なおもてなしが高い評価につながってきた。
ただ今回は募集人数をこれまでの10000人から一気に14000人に増やしたことを懸念するランナーは多く、県庁前をスタートし、市内のメイン国道を走って吉野川大橋を渡り終えた3キロ地点で直角に曲がり、一気に道路幅が狭い吉野川の堤防道路に入るので、渋滞やトラブルが起きるのではないかと心配する声も出ており、規模の拡大が評価の低下につながらないか気になるのである。
そんなことで走ってその状況をレポートしようと9年連続の参戦表明したものの、坐骨神経痛の症状は全く改善の気配もなく、ヘンな走り方なのか片方の足に大量の水ぶくれが出来て痛く、全くテンションは上がらない。
加えて前日には熊本地震の避難所で発生したノロウイルス対策で製品の急な手配の要請が関係省庁からあり、そんな手配をつないでいてゲストのトークショーにも行けず、容体急変の父親のところへ向かった女房の迎えもあって、いつもは長い時間滞在する受付会場も短時間で退散と、もう全くやる気なしの前日だったが、徳島空港ではすだち君が一人張り切ってランナーの出迎えをしていた。
それにしても9日間全く走らないでフルマラソンに挑戦するのも記憶にない。
奥方はDNSを決め込んでいたので、こちらはどこでリタイアしようかと思案しながら一応はスタートラインに向かったら、山ガール2名と遭遇し、一緒に写真撮影。
その後、スタートエリアをウロウロしていると、徳島大学マラソン講座の大集団が写真撮影中
そして今大会がフルマラソン1000回達成ーの挑戦という79歳の大先輩と出会って元気をもらう。
またこの徳島大学マラソン講座の教授が6時間半のペースランナーをするというので、走れてもこのグループかと思い、私を抜かないでと懇願
こうして多くの走友と挨拶を交わし、ケセラセランナーズ徳島支部長とスタートラインに並んだ。
そして高橋尚子さんに見送られて徳島市の象徴である眉山に向かってスタート
すぐに右折する徳島市内最大の大動脈・国道11号線を初めて完全ストップさせ、北進。
この国道11号線を完全に止めたのは今回が初めてだが、なんとも都市マラソンらしい壮観なシーンが続く。
徳島大学が見えてくると、左手後ろは徳島城址がある城山だ。
吉野川を渡る直前には元愛媛マラソン優勝者であるケセラ徳島メンバー発見
吉野川を渡りきって吉野川の堤防に入る、心配した3キロ地点の左折はトラブルなく通過。
スタートして5キロ地点の吉野川橋でもうリタイアが頭をかすめつつも徳島県知事にも出会い、阿波踊りの応援があるのでさすがにここは踏ん張って通過。
一年後の第10回記念大会にケセラメンバーが大挙参戦するとの噂もあり、ここはちゃんとレポートしておかねばという幹事長責務のプレッシャーで次の9キロ地点の四国三郎橋地点はケセラ仲間の出会いも合って気合で通過したものの…
走り方がおかしく姿勢が崩れているのか、水ぶくれによる痛みに加え、股関節通も起こって、結局11キロ地点の名田橋でリタイア決断。
そんなことで地元レース初リタイアは情けない限りだが、今の状況では仕方なく、トップランナーの戦いが見られたのと、次週の過酷な登山の為に歩きも入れると20kmぐらいのエクササイズになったのでよしとしよう。
そしてスタート前に一緒に写真を撮ることができた大先輩はきっちり6時間50分で完走してました~
そんなことで大会の全容をお伝えできずにまことに失礼いたしました。
しかし今大会はNHKラン×スマの録画もあり、地元のクリソスRCの打ち上げパーティーに金哲彦さんやランスマのチーフプロデューサーも参加してもらい、最後はちゃんと阿波踊りでテンションを上げて締めくくった週末でございました~
警報が出てもおかしくない暴風雨の第5回大会に大挙参戦して悔しがったお江戸のケセラーズの面々、ホントに来年来るのかな