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La casa di Namie
Namieの家
とてもモダンなお家に住んでいた
しゃれた屋根の素敵なお家
田舎の町にしては
見た事もない様なテラスがあったおうち
ペキニーズと言う座敷犬
田舎町で室内犬は珍しく
ペットショップで買う家なんてなかった
座敷犬飼ってる家だぜ
ザシキイヌって死語?
狆を茶黒にしたみたいな犬
何だか高麗狗みたい
パグ?だっけ
裕福なおうちだったんだ
奈美恵のご両親が離婚するまでは・・・
だって座敷犬がいるくらいだもん
ピアノもあったよ
50年前小学校でピアノある家
一学年に数台だね
皆オルガンだよ、プカプカ足踏みの
今も昔も、シングルマザーって大変
特に離婚した家庭はね
家屋敷はそっくりもらったらしいけど
女は専業主婦が当たり前の時代だったし
養育費とかどうしたのかなぁ
死別なら寡婦年金とかあるけど
父親の不貞で離婚する家もあまりなかった
いきなりお嬢様から?転落した
幸福な14年間があったから悲惨だよね
そんな父親の問題で生活破壊された
ナミエのお母様のご実家は
お爺様が広島で裁判官してたらしい
素敵なマダムだったけど
不運だったのか?男運がない
離婚するって田舎町では無いね
田舎町ではどこか違う雰囲気の奥さま
離婚の不幸は女の方に来るね
お金の問題で境遇が変わる
50年前女の仕事なんて限られていて
余程の特殊な才能、技能がなければ
生活環境は悲惨な事になってしまう
今でも余り変わってないか
Namie
私は気にしてないけど
貴女は私といるのが嫌
そうだよね
傷つけてごめんね
でもねナミエの事忘れてないよ
たまに夢で見るナミエは
可愛いレースのワンピース着た
凛としたお嬢様だよ
また、夢で逢いたいねナミエ
さぁ早く眠りましょう
あの日のナミエに会うために
【墨呂空】
2020年に掲載した西乙眞の夢の中の小説
つづく