西乙眞ちっくな作品探訪 鬼滅の刃と太陽 | 墨呂空の無双芸術劇場

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Il sole e i demoni

太陽と鬼

鬼滅の刃では鬼は太陽に当たると滅する

同じ2016年に前川知大という戯曲作家

イキウメという劇団の為に書かれたもの

太陽

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角川映画で2016年に作られた

鬼滅の刃も2016年からの作だから

何か暗示の様な物が有ったのか?

このコロナ過において附合する何かが...

鬼滅の刃の鬼と新人類のノクス

両方太陽当たると死ぬ

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映画の方はこんな感じ

21世紀初頭に流行ったウィルスによって

世界の人口は半減した

人類は旧型の人類キュリオ

それから新人類ノクスに分かれる

彼らは住み分けている

何故なら旧人類はノクスの血液で感染して死ぬから

しかし、新人類ノクスは年を取らないし、死ぬこともない

不死身である(太陽光に当たらなければ)

だから新人類ノクスの生活は人工の光とリモート映像

草原や海、音楽の演奏までも

リモートで味気ない

新人類には喜怒哀楽がない理性のみで生きる

争いもない、戦争もない、性欲さえ完全コントロールできる

反対に倫理観が欠如しているので兄妹でセックスしても平気

けれど、子供が出来にくいという動物の本能の部分が欠如

なので、たまに旧人類の子をさらって

転換手術をして養子にしてしまう

世界は新人類が支配している

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それに対して旧人類の生き残りは

本来の人間である

愛し憎み泣き笑う

 

怒りにまかせて人を殺したり

年頃になればエロ本見たり

愛していた女の子がノクスになる事を怒って

強姦してしまったり

また、ノクスの見張り番を殺したり

映画はこの新人類見張り番殺しから始まる

ノクスを殺した旧人類のキュリオの青年が村を出る

その青年の家族だけでなく村中が制裁を受ける

 

新人類からの制裁は10年続く

インフラは断たれ

大正時代の山奥の様な生活

鬼滅の刃

主人公竈門炭治郎と同じ様な

炉端とランプだけの村

 

殺された新人類の家族のお許しが出て

(これも肝、家族意識や感情もないノクス)

元の昭和中頃位の生活に戻るが

後れた教育、医療、栄養不足、村人の脱出で

村の人口は十分の一になった

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新人類がリモートや、スマホ5G等

今現在の私たちの生活と同じなのに

制裁を受けた旧人類の村では

村長だけが使える

黒電話が集会場に一台のみ

主人公は二人

村に残りたい19歳の娘

早く新人類になりたい

17歳の少年

 

ノクスから許しが出て二十歳以下の未成年が

転換手術を受けられることになる

 

しかし、この2038年度は

一人しかノクスになれない

悲劇は此処から始まる

娘の父は教師で

 

ノクスとキュリオの道化(同和)教育をしている

妻は村から出てにノクスになった女

あちらで再婚して生まれた時からノクスの男と

暮らしていたが、産まれながらのノクスでないから

薄い記憶の中に子供がいた事を思い出した

子が出来ない新人類の夫婦はその娘を養子にしたい

生粋の新人類の夫は理解できないが

転換手術で新人類になった女には

母性本能がやや残っているようだ、そこで

村から出るつもりのない女の子が選ばれてしまう

 

 

新人類というのは空気が読めない

人の気持ちを推し量れないのだ

だから、やろうと思えば何でも有り

特に産まれながらのノクスで偉い役人は

自分の為に依怙贔屓でも何でもする

利己主義でいつも尊大な態度でいる

特に旧人類に対しては

人間とは思っていないくらいの差別

特権意識を持っている

 

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つづく