疲れを引きずり週末に入る
今日は息子とおばあちゃんと近くの山を歩く
来週に学校の行事がある息子が決めたこと
大好きな彼のためにつきあうと決めていた
おばあちゃんが用意してきたラジオで
大好きな番組を流しながら 山に入る
淡々と息子は先頭を歩く
美しいブナ林の景色が移りゆく
仰ぎ見れば木漏れ日と葉の緑
顔を下げれば 林に育つ草木の多様さ
息子の力強くなった歩みを眺めながら歩く
額に汗しながら歩く
ラジオからは珍しくback number
DJが心に留まった曲だと言う
前を歩く息子は
小さい背中で いつも思いをもって過ごしている
それが叶えたいのに うまくいかないこともある
それに傷つくばかりでなく こうして歩んでいる
それは大人になったボクも同じだけれど
息子のような頃に そんなことを思っていただろうか
前を歩く息子の背中に 心から愛しさを感じる
大人も子どもも変わらない
うまくいかないことは山ほどあるけれど
こうして自分で決めて歩むことが
どれだけ大切で尊いことなのか
この子は今 それを踏み締めているんだろうな
美しいブナ林を抜けた山の上で景色を眺め
今日は息子はおばあちゃんの家に泊まりに行った
愛しい息子が今日はいない
健やかに 大切な家族と眠っているんだろうな
ちょっと淋しいけれど
大きくなっていく息子の愛おしさは変わらない