京都の、いや和菓子への矜持をひしひしと感じる「塩芳軒」。前述した、日本における和菓子「万頭」をもたらしたお菓子の
始祖「林浄因」(林浄因参照記事のコチラ) の流れを汲む「塩路軒」から「のれん分け」により、高家由次郎氏が明治15年に「塩芳軒」を創業。


墨染め天竺木綿を屋号が染め抜かれた「長のれん」は分家の証。京都では明治創業では老舗の部類に属さないそうだが、その店構えやお菓子から、京都の、いや和菓子への矜持を、老舗以上にひしひしと感じる「塩芳軒」。




俺は特に、塩芳軒の「餡」が特に好きだ。

黒糖のきんとん菓子「大島」
小豆を黒糖で炊きていねいに濾された餡は蜜のよう。それに包まれるのは、純白なまでに白い「白あずき」のさらし餡。その食感はみずみずしくねっとりとした果実のようだ。餡だけでこのおいしさ。さすが菓祖の流れを汲むだけのことはある。


上用(こし餡饅頭)で寒中の梅を表現した菓子「寒中梅」


つぶ餡と蓬入りの羽二重餅菓子「初参り」


新春に楽しまれる「うぐいす」


日本の暦に寄り添う和菓子はやはり日本人であることをあり続けることを大切さを知る夜。


▼塩芳軒
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