パンケーキのルーツは古代エジプトという説があり、発掘品などから上流階級はハチミツのパンケーキを食べていたことが知られている。パンケーキ=小麦食文化であり、パン(ブレッド)同様にそれぞれにお国柄が見られる。フランス語圏の「クレープ」、ベルギーの「ワッフル」、ロシアの「ブリヌイ」などもパンケーキのバリエーションだ。イギリスでは片面焼きで表面は気泡で穴が開いたクランペットというパンケーキが主流で、イースト菌をいれたもちもちした独特の食感と香りのクランペットもあり、「イングリッシュマフィン」の原型ともいわれている。

一方我が国にも独自のパンケーキがある。「お好み焼き」がそれだ。「Japanese-style pancake」。海外向けのガイドブックはそう訳され、小麦粉を水で溶いた生地に刻みネギなどをのせて焼いた戦前に生まれた「洋食焼き」がお好み焼きの原型と呼ばれる。「どら焼き」はbean jam pancake、「たい焼き」もfish-shaped pancake filled with bean jamと訳され、こうなるとフライパンの"pan"という語意から遠ざかってしまっているから面白い。パンケーキとは水溶き小麦粉を焼いた調理ということだ。そしてお好み焼きもどら焼も「パンケーキ=洋食」に思えてくるから不思議だ。 ちなみに「お好み焼き」はソースやマヨネーズをつけるので、洋食といっても過言ではないだろう。

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 それにしても、今川焼き、人形焼き、ワッフルと実に日本のパンケーキスイーツは多彩である。
パンをはじめ、ラーメン、うどん、パスタ、中華麺、お好み焼き、たこ焼、ピッツァ、ケーキ、ドーナツ、そしてパンケーキなどと現代日本人は「粉モン」が大好きだ!
近年、日本は世界有数の小麦消費国であり、年間約550万トン、国民一人当たり年間約32キロも消費している(米類は60キロ)。それらの約90%近くは輸入に頼っており、そのほとんどが製粉用である。つまりそれらはお米が「ご飯」というように調理されそのままの姿で消費されず、小麦は小麦粉になり「粉モン」に製品加工されているのである。ちなみにコメの消費量は戦前に比べて半分以下に、小麦は2.5倍となったそうだ。

いったいいつから、こんなに粉モン好きな国民になったのだろう。パンケーキ事情3に続く

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