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この日、奇跡的に席が空いていて、すんなりとテーブルにつくことが出来た。
オ・グルニエ・ドールとはフランス語で「金の蔵」という意味で、オーナーシェフの西原金蔵氏の名冠した、隠れ家みたいなパティ スリー。
路地がそのままケーキ屋さんになったような佇まいは、知らない人はケーキ屋さんとは気がつきまい(笑)。
ビジネスとしてのパティスリーではなく、ただひたすら美味しい生ケーキの店を作り、それを食べてほしいという謙虚な店構えのような気がする。
そして、こここそがスイーツブロガーの皆さんに絶賛される、関西パティスリーの雄なのである。
嬉しいことに今日は、ショーケースの中にぎっしりとケーキが並んでいる。
最近流行の無機的なジュエリーショップのようなディスプレイではなく、おもちゃ箱のような温かみのあるショーケース。
どのケーキにしようか狙いが定まらない。全部食べてみたいのである(笑)。
しかしギャル曽根ちゃんの胃袋を持ち合わせていない俺等は下記の四つをセレクト。
@ミルフィーユショコラ(450円)
すべてがチョコレートのミルフォイユ。
全部チョコレートなのに飽きることなき、カカオと甘さのパワーバランスが見事!
@リンゴのタルト
パイ生地のタルト。本日のリンゴは甘味の強いサンふじ。
酸味と甘味のバランスがタルトとは思えないほどに繊細に現れる。
@モンブラン(490円)
本日は熊本県産の和栗。
モンブランというとマロングラセの甘味になりがちなのに、これはには焼き栗の甘味が潜んでいる。
マロンクリームの中は無糖のフレッシュクリーム。番長一押しのモンブラン。
@プティポット オ ショコラ(480円)
くどくないチョコレートクリームプリン。こうしてチョコレートを割り混ぜていただく。
OneDishAid
(ワンディッシュエイド)のために金原氏が考案したこのオリジナルショコラデザート。
OneDishAidとは、環境に配慮された再生陶器の菓子容器を開発し、容器循環エコシステムをつくり、流通にのせ陶磁器の循環型社会を広める運動をしている団体。
容器のカップはデポジット制で返却すると30円をキャシュバックしてくれる。
収益の一部が植林活動等のNPO、NGOに寄付されています。
ハートの切抜きにはそんな環境に配慮した西原氏の思いが込められていたのですね!
オ・グルニエ・ドールのケーキたちは日本人の味覚にあう、日本の風土に適したもの。
本場のフランス菓子のガツンとした味が好きな人には物足りないかもしれないけれど、俺にはどれもがストライクでした。
観光で京都に来た人にも、是非味わってほしい素晴らしいパティスリーです。
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PATISSERIE AU GRENIER D'OR
住所:京都市中京区菊屋町527-1
電話:075-213-7782
営業時間:11:00~19:00 水曜定休
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