大きな客船が港に着いているときは、その汽笛がメリケンパークから届く、レトロなビルが点在する海岸通りから、パティスリーモンプリュhttp://www.montplus.com/

今、関西で最も注目されているパティシエの林周平氏。

ショップではサロンスペースもゆったりととってあり、その一部では毎週、林氏自らデモンストレーションするお菓子教室も開催しています。


店内は明るく開放的で、お菓子作りのためのグッズや材料なども売っていて、とてもフレンドリーな雰囲気。
工房もサロンから丸見えになるよう、ガラス張りで、パティシエさんたちの動きがとてもよく見えます。
お菓子教室のときにつかうのでしょうか、奥にいるパティシエの手の動きが店内に向けてあるモニターに映し出されていて、ケーキ作りを見ているだけで楽しい。そしてそんな動きの中にいつも林氏本人
がいます。

HPにはモンプリュのお菓子たちが事細かに紹介され、雑誌などでは、惜しげもなくケーキのレシピを公開したりする、その姿勢はとてもアグレッシブでフレンドリーで
オープンマインド。林氏のフランス菓子への愛情がひしひしと伝わってきます。

@シャルマン

HPのケーキの解説には「辛口シャンパンのムースの中にはキルシュに漬けたフランボワーズ。まわりをグロゼイユのムラングで被い、淡い焼き色をつけました。」とあります。
パウダースノーのように純白なメレンゲににじみ出たような、淡ピンク色は木苺によってはっきりでるときもあれば、このように淡くでるときもあるそうです。
茶色く見える焦げ色はパウダーシュガーのかかっている部分が偶然に表すもの。

フォークをおろした瞬間、表面のカリっとした薄氷の幕を破ったあとにくる、メレンゲとムースの密度と摩擦係数の低さを舌ではなく手で味わうことができます。
メレンゲは見た目のパウダースノーのごとく口の中で、スッと蒸発してしまう感じ。
シャンパンムースは、シャンパンと名を聞いたからかもしれませんが、シュワッと舌に融けるようで、甘さにキレがある感じなのです。とにかく、ウワーっと呟きながら食べてしまいます(笑)。

@フォレノワール

こちらのHPでの解説は「黒い森”という名のチョコレートケーキ。アマレナとグリオットの2種類のチェリーを入れたムース・ショコラ・ノワール、ムース・ショコラ・オ・レ、グリオットチェリーのシロップをしみ込ませたジェノワーズ・ショコラを層に仕上げました。」とあります。
つまりは異なるショコラの三層構造。 そしてキルシュにたっぷりと漬け込まれた二種類のチェリーがムースの中にゴロゴロ。 上部にも二色のチェリーが丸ごとのっています。
芳醇で艶やかな味わいのショコラケーキです。 多分、子供時分にこのケーキに出会っても美味しさを感じることはできないだろう。


このパティスリーにはまだまだ味わうべきケーキが沢山ショーケースの中で待ち受けています。
当日も、綺麗なケーキを見ているのが楽しくて、その中から二つをチョイスするのがとても辛い思いでした(笑)。 次回、神戸に行ったときはリピート必須のお店です。



モンプリュhttp://www.montplus.com/ 
住所:神戸市中央区海岸通3-1-17
電話:078-321-1048 
営業:10:00~19:00 火曜日定休

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