麻布青野総本舗  鶯もち


和菓子の醍醐味は季節感と歳月の重み。


それを風情と呼びたい。


どんなに素敵な洋菓子でも、その地に根ざした年輪というものは遠く和菓子に及びません。


そんなロマンを感じながら和菓子をいただくのも男のスイーツ道。
創業は創業安政3年(1856年)というから、日米和親条約が締結されて徳川家光以来200年以上続いてきた、鎖国状態が解かれたわずか3年後。


そんな時代から、ロアビルの向かいのこの地で脈々とお菓子が育まれてきたなんて、なんと“数奇”なことよ。
 

そしてこれが、松尾芭蕉が詠んだとされる”鶯をたずね たずねて 麻布まで”に因んだ「鶯もち」。





北海道産小豆のこし餡を、国内産羽二重粉の求肥で包み、栃木産特製きな粉のをたっぷりとまぶしてある。


その味と食感はホッとする美味しさ・・・日本人の味覚をうれしく思える瞬間です。

この鶯もちは、四代目の兄が俳優を営んでいて、楽屋で食べられるお菓子ということで考案され、この笹の包みは笹舟で眠る鶯をイメージしたということです。




年に300種、月に2回替わる上生菓子をはじめ季節限定の生菓子・焼菓子・棹菓子たち。
都心に暮らす人にこそ、風情を感じるときがないのなら、麻布青野総本舗で季節を感じて欲しい。


異常気象で失われつつある日本の四季の移ろいがここにはあります。


ちなみに六本木にあるのにどうして麻布なのかというと、昔この地は「阿佐婦」麻布といわれていたからだそうです。


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麻布青野総本舗

住所:東京都港区六本木3-15-21
電話:03-3403-0020 日曜定休

青野総本舗 (和菓子 / 六本木)