§イデミ スギノ   リビエラ


食べたいケーキ、欲しいケーキが変えない店。なのにみんな行列する、そうここは「メッカ」(笑)「HIDEMI SUGINO」。

開店10時にはすでに30名近い行列ができ、お昼にはショーケースが空っぽになってしまうという、もはや伝説のパティストリーについに行ってきました。



到着したのは午後2時半過ぎ。すでに午後2時ごろから出されるケーキを目当てに、店内は10人近い人。
しかもテイクアウト用のケーキは完売で、イートイン用のケーキ3種類10個ぐらいしかない状態。
名前だけ告げて待つこと20分。ショーケースに目をやれば、「リビエラ」というケーキが3個残るのみ、迷わず躊躇する間もなくそれを選んで店内へ。


イートイン用のケーキというのは、持ち帰るには繊細すぎて風味も形も製造時のまま維持できない。
そのためテイクアウト用にはいっさい販売せず、店内で食べる人のみに販売するというものです。
それぐらいに、客に食べる手段まで強いるケーキが「イデミ スギノ」なのです。

さりとてデセールではないプチガトー@リビエラ 580円
直径5センチ、高さ10センチぐらいの円柱形。マスカルポーネのムースの中にレモンチェロで漬け込んだドライアプリコットを入れ、上部表面をメレンゲで飾り、中にルバーブのコンポートを閉じ込めビスケット生地を敷いたもの。


テーブルに運ばれてきた真っ白い「リビエラ」。は深層の令嬢のよう・・・崩すのもはばかられる。
(店内は写真撮影禁止のため残念ながら写真は掲載できません)


そして、ふと思う・・・自分はどうして、このケーキと対峙しているのか?
俺はこのケーキを食べたいわけではなかったのだ。
なのにここのテーブルに着きリビエラと対峙している。
いや、対峙しているのはリビエラではなく、「HIDEMI SUGINO」その人なのだ。


客に食べる手段を強いるということは、それだけ、作者に思い入れと自身とこだわりがあるからだ。
最高の状態に仕上げなければ、店には並ばないというケーキたち。彼の作った、試した味を、そのまま最高の状態で客に味あわせたいという、ケーキに対する執念がそこにある。


これから口にするのはHIDEMI SUGINOの一部・・・
クリームみたいなメレンゲはバニラの香り。
マスカルポーネのムースは甘さは控えめで極めて上品。
ドライアンズはレモンリキュールによって引き締まった甘さが、甘さ控えめのムースと見事に調和。


ウ~~~ん、この味は甘いとかウマイとかで語り尽くしがたい美味しさ。
販売方法といい、味といい、いろんな意味で物議はあるでしょうが間違いなく今日本で味わえる究極のケーキといえるね。

91年フランスのクープ・デュ・モンドグランプリ受賞作品「アンブロワジー」には、残念ながらお目にかかることも味わうこともできませんでしたが、
いつか、必ずまた・・・そう心に深く刻まれるパティスリーです。



PS イデミスギノのチョコレートもゲット しましたので、またの機会に掲載いたします。


イデミスギノはNHKのプロフェッショナルという番組で紹介 されました。



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HIDEMI SUGINO (公式HPはありません)

住所:東京都中央区京橋3-6-17 京橋大栄ビル1F
電話:03-3538-6780
OPEN:10:00~19:00 月曜定休