今年の5月に陶芸家先生のピアノを

メンテナンスさせていただきました。

 

その時僕は先生の陶芸作品をいたく気に入り

いくつか購入させていただきました。

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でせっかくピアノが生まれ変わったのだから

小さなホームコンサートを企画しましたと、

少し前にご連絡を頂戴してました。

 

先日そのコンサートへ

調律のためにお邪魔しました。

 

 

元々調律に長期ブランクがあったためピッチはだだ下がりでした..

 

 

 

会場入り口には先生の素敵な作品が。

 

 

受付では先生お手製の

パウンドケーキがプログラムと一緒に

お客様に配られました。

 

お世辞抜きに

このケーキが本当に美味しくて、

これだけ食べにまたお伺いしたいと

真剣に思っていて、

柵?で買いたいくらいでした。

 


 

あ、そういえば先生は工房の片隅に

小さなカフェも営んでおられたのでした。

美味しいわけです。

 

 

 

コンサートの内容は

フランスの演歌こと

シャンソンです。

 

歌手の方は

先生とは50年来のご友人とのことで、

シャンソンは趣味で始められたそうです。

 

シャンソンといえばその昔、

パリに一時期住んでいたことがあり、

路上でシャンソンを歌っていた

無名の歌手がいたのを思い出しました。

 

暗い夜道石畳の上で

フランス語で聴く生のシャンソンは

言葉がわからない分

なんだか怖ろしくもあり

逆にそれが感動的でもありました。

 

 

ピアノは

これまた僕のお客様である

ピアニストの石田涼子先生です。

元々こちらの石田先生からのご紹介で

陶芸先生とのご縁に恵まれました。

 

事前にプロの音響も入るとおききしていて

その気合の入り方に少々驚きました。

 

 

音響テストを兼ねたリハーサル。

 

 

本番は僕の予想を遥かに超えるものでした。

 

もちろんお歌はよかったのですが、

曲と曲の間にお話される

歌手の方のエピソードトークの

長さと内容のバランスがじつに絶妙で

なんなんだこの人は、

と思わずにはいられませんでした。

全てのお客さんを楽しませていただきました。

 

お客さんも普通のお宅に

70人近く来られたとお聞きし

先生方の人脈にあっぱれです。

 

 

超満員。こんなたくさんの椅子どこから集めたのだろう..

 

 

石田先生のソロピアノ演奏も

数曲披露していただきました。

個人的にはリチャード・クレイダーマンの

「星空のピアニスト」という曲が

めっちゃよかったです。

 

石田先生の真剣フル演奏を生で聴くのは

初めてだったのですが素晴らしかったです。
 

 

 

休憩時間には

暖かいコーヒーやお茶が

お客様に提供されました。

 

 

石田先生のアンコール曲は

何とピアニカとピアノを一人で演奏するという

二刀流

 

演奏曲は「情熱大陸」ということで

正に情熱的なラスト曲となりました。

 

 

 

小さなホームコンサートなんてとんでもなく

とても大きく有意義な

アットホームコンサートでした。

 

その満足度は

鳴り止まない万雷の拍手が

物語っておりました。

 

拍手拍手拍手拍手拍手拍手

 

 

僕がメンテナンスさせてもらった

カワイの古いアップライトピアノは

石田先生の瞬速滑らかな指の動きに

もうついていくのがギリギリアセアセ

といった感じだったと思います。

 

でも本番終了後に何人かのお客様から

ピアノの響がよかったといっていただき

なんだかすごーーく安心しましたおねがい

 

 

最後には陶芸家である谷利先生の楽しいお話で盛り上がりました^^

 

 

・・・

 

 

突然話は変わり少し前ですが、

久々にストリートピアノを調律しました。

 

夕方近くからの作業で屋外だったので

めっちゃ寒かったです{{ (>_<) }}

 

 

 

 

屋外の調律でやっかいなのは

何と言っても音が聞こえにくいことです。

特にお子様が大声を出して遊ぶような環境だと

高音部の聞き取りにくい部分と被ります。

 

施設や場所によっては

音楽が大音響で流されているケースもあり

調律を行う環境としては

お世辞にもいいとは言えない場合が多いです。

 

今回は季節がら

クリスマスソングが流れてましたクリスマスツリー

 

 

 

 

言わずもがな屋外の場合は

ピアノを置くという意味からも

調律の保持という点からも、

全くよくありません。

 

駅ピアノやSTピアノが

おしなべて音があまりよくなかったり

楽器自体の状態がよくないのは

ご存知の通りです。

楽器のプロモーション以外には

状態のいいピアノというのは

少ないはずです。

 

 

そんな環境下で不特定多数の人に

毎日ガンガン弾かれるのですから

何気に我々としては

ハードルが高かったりします。

 

でもこのピアノを何人の人が

どんな人が弾くのだろうと

想像しながら調律するのは楽しいもので、

それはそれで

調律師冥利に尽きることです。

 

 

 

 

それでは皆さんよいクリスマスを。。

 

僕は昨年も今年もきっと来年も

 

一人作業場で仕事です(꒦ິ⌑꒦ີ)

 

 

サンタ

 

 

今日も僕のブログを読んでくれてありがとうございましたm(__)m

 

OTO

工房

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