( ; ̄▽ ̄)v- このエグい表紙でしばらく通す(全話レビューする)か悩みますが、行けるとこまでいっとこう。テレビ東京のTXQによる「フェイクドキュメンタリーQ」をYouTubeでぽつぽつ視聴してて、もう少しでシーズン1を終えられそうです。

 10分に満たないものから20分台までとエピソードは様々で、玉石混淆という感じかな。今回推すのはナンバリングではQ6.の「目的地/動画配信者が辿り着いてしまった最悪の目的地ーBivouac」。ソロ登山の動画配信をやってる可愛い女性(カナさん)がある山で山小屋に1泊するつもりで配信を始めます。


 登り始めにけっこう水量のある川沿いを歩くのですが、道端に彼岸花が咲いてるので秋口のよう。晴天で川にカヤックかな? 川遊びのグループもいてとても爽やか。カナさんは「気持ちよさそう」とそれを眺めつつ山に入り、よく整備された登山道を登ります。


 途中に小祠があり「熊がいるのでお供え物は持ち帰って下さい」という警告板がある。YouTubeのコメントで奥多摩の雲取山(2017m)ではないか?って声がありました。泊まれる山小屋があるみたいすね。カナさんは初めて来たようでサクサク登るけど、どこかで道を間違えて日が傾いてきてしまう。嫌だなこの状況。私は道迷いした時は日が暮れる前に必ずリタイアして麓に下りますが、カナさんは山小屋に予約を入れているようで下山は考えてない。「時間ヤバいかも・・・」と呟くうちに、空より周りの方が暗くなってきます。


(* ̄ー ̄)v- 日が傾くと木々が茂ってるから空の方が明るいんすよね。周りは暗くなってきて、見通しのよい一本道だけど心もとない。けどカナさんはYAMAPとかヤマレコで地図を確認する様子もなく、時々現れる道標も立ち止まって見ずに通りすぎてしまう。初めての山でそんな事あるかな? 内心それだけ焦っているという事かもです。


 いやそこ違うくね?な道だけど路肩が整備されていて、複数の登山道が交錯する山のよう。ついに二股の分岐が現れますが、カナさんは道標に注意を払わず「どっちかな・・・」と呟きますが、その直後に近くで「こっち」と囁く声がしました。とても小さく抑揚のない女性の声で、カナさんはそれに気づかないまま声が示した方向に進みますが、道は荒れてきてそこで完全に夜になる。カナさんは小さな台地まで来たところで疲れ果て、山小屋は諦めてそこで野営することにしました。


(* ̄ー ̄)v- やはりこれくらいは装備しないとと思う場面。カナさんは山小屋に泊まる予定でも簡易テントとクッカー等を持参してて、きちんと夕食をとり「これはこれで思い出になるかなぁ」 とひと息つきます。スマホにダウンロードしてきた音楽を聴いて月を眺めたりしますが、予定外の野営なのでやはり落ち着かない。トイレにでも行ったのか少しテントから離れて戻って来ると「えっ?」。テントのそばに何かある。木の枝を3本組み合わせてピンクテープの切れ端で束ねたものがあり、その下にやけに白い小石が積まれてる。これは山の石でなく、川原から持ってきたような。これはみなぎる「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」感。生きてる何者かがカナさんを脅かそうとしてるのか?・・・・・


( ; ̄□ ̄) ・・・え、何? こんなの無かったよね?えっ?


 来る途中にもピンクテープの端切れが落ちてましたが、それは登山道にはよくあるもので、道標のテープが剥がれて落ちてたりするんですね。けどこれは明らかに人が木の枝でこさえたもので、意味は分からないけどよそから持ってきた小石まで置かれてる。カナさんが混乱してる時、また女性の声が「ここ」と囁いた。カナさんは気づかなかったけど、気味が悪いので慌ただしくテントを畳み、夜の山をさまよって翌朝に無事に帰れました。凄いなこの子(涙)


 帰宅してから映像をチェックして分岐点での「こっち」に気づいたと結ばれてましたが、2度目の「ここ」には触れられてませんでした。もう分岐点で見えない誰かに誘導されていたんすね。英題の「Bivouac」は野営地という意味で、テントのそばに置かれていた枝を組んだものはボーイスカウトだと危険箇所を示すもののよう。見えない誰かはなぜカナさんを「野営地」に誘導してそれを伝えたんだろう?


( * ̄▽ ̄)v- 順番は遡りますが次に視聴したのはQ3.の「遺品/発見されなかった友人の遺品ーWhat the deceased left behind」。deceasedとは故人という意味で、コメント欄には「Q6.と同じ山ではないか?」って声がありました。そう思うと関連がありそうなエピソードで、テレビ東京ではこちらが先に放送されました。

 こちらはタイトルが示す通り、慰霊登山の際に録られた映像です。数人の男女が毎年 同窓会を兼ねて友人が亡くなった山に登っていて、十数年前に亡くなったナオトさんは山の中で薬の過剰摂取をして自ら命を断ったそう。遺体は他の登山者が見つけたけど、所持品が見つからないままとの事でした。

 和やかに他の登山者とすれ違いながら、普段は登山しないのかゼエハアしながら登るグループ。メンバーの誰かのモノローグが入り、「思い返せば亡くなる直前のナオトはおかしくなっていたかもしれない」「幽霊が見えると話していた」と語られます。ナオトさんも登山が好きという訳でなく、最後の場所に山を選んだような印象でした。

( ; ̄▽ ̄) あ、ここだここ。

 途中でお弁当を食べてきた一行は、登山道の先の小さな台地で立ち止まる。そこには大きな木があり、ナオトさんはここで遺体が見つかったよう。彼らは持ってきた献花を木の根元にお供えして、並んで手を合わせます。

(  ̄ー ̄)ノ 花は持って帰ろう。なんかゴミが多いなぁ。せっかくだから綺麗にしていこう。

 献花を持ち帰るのはアリかな。他の登山者がいい気分にならないだろうし、熊や猪が「食べ物を持った人間が来る」と考えるのも危ない。メンバーはそれぞれゴミを拾い始めますが、1人が少し離れた場所で汚れたバッグを見つけます。

( ̄ー ̄)ゞ・・・こんなの前にあったっけ? 開けてみようか。

 それは肩から掛けるタイプの男性が使うセカンドバッグで、中からは仏様の表紙の本とかデジカメとか折り畳まれた眼鏡などが出てきた。1人が「眼鏡に見覚えがある。これナオトのバッグじゃないか?」と言い、持ち帰ってナオトさんの家族に見てもらうと確かにこれまで見つからなかったナオトさんの持ち物でした。十数年前にさんざん捜索したのに、なぜ今見つかったのだろう?・・・・・


 バッグに入っていたとは言えデジカメで撮った写真データは損なわれていて、それを復元したものが列挙されます。やはりところどころノイズが入ってて見づらい写真もありますが、初めの3枚くらいは生前のナオトさんと仲間たちとの集合写真。目フセが施されてますがナオトさんは楽しそうでした。

 その後はあの山の中で撮られたと思われる写真でしたが、登山道を歩きながら撮った風景写真が何枚か続くと、道で少し前を歩く登山者の後ろ姿を撮ったものが現れた。大きなザックを背負ってるので頭が見えないけど発見されたのと同じっぽいバッグを腰に巻いており、友人たちはその後ろ姿はナオトさんにしか見えないと語ったそう。

 ならばその写真は登るナオトさんを後ろから撮っており、誰か同行者がいたのだろうか? さらにもう少し後の写真、最後の1枚は登山道の先に黒い煙のような人影を捉えたものでした。

(* ̄ー ̄)v- ・・・人間にしては背が高すぎ、よく見ると黒い影は透けていて向こう側の木立が見えている。人の形をした黒い煙が立ちのぼってるような感じで、何となくシルエットが女性っぽい。モノローグは「これがナオトさんが度々見ていたという幽霊だろうか?」と語り、仲間たちは今も年に1回の慰霊を続けているとの事でした。

 登山に関するフェイクドキュメンタリー2選で、もう1度視聴し直すと慰霊登山のグループはQ6.のカナさんが写していたのと同じ小祠と「熊がいるのでお供え物は持ち帰って下さい」という看板の前を通って手を合わせてました。この2編に繋りがあるのなら、カナさんが導かれた「野営地」はナオトさんの遺体が見つかった場所なんだろうか?

(* ̄ー ̄)v- カナさんの動画に入っていた囁き声は女性の声だったからナオトさんの霊ではなさげ。しかしナオトさんがたびたび幽霊を見ていて、あの山で最後に撮った写真に女性の幽霊らしきものが写っていたのを考えると・・・・・・ナオトさんはやはり山歩きが好きで、この山でカナさんが捕まらなかった女性の幽霊に捕まってしまったんだろうか???

 カナさんは初めて来て捕まらなかった。ナオトさんは何度も来るうちに「幽霊に見込まれてしまった」? 囁き声に誘導されていたカナさんが無事に帰れたのはナオトさんより生命力が強かったとか、その場で怪異に気づかなかった鈍感力が幸いしたのかなぁ。ひょっとしたらナオトさんは元々なにか悩んでいたりして、怪異に引き込まれやすい状態だったかも。YouTubeのコメント欄にはもっと細かいことを指摘してる方が多いですが、登山する方が「YAMAPならスマホが圏外でもダウンロードした地図が見られる」とか「迷って日が暮れる前に下りてね」とか書いててうんうんそうですよね・・・・・・

(* ̄ー ̄)v- 余談ですが奥多摩の雲取山という山で昨年末にニコニコ生放送の配信者の方が行方不明になっておられ、某巨大掲示板でリスナーさんが登山・キャンプ板で奥多摩をホームグラウンドにしてる方々に意見を求めてました。奥多摩スレの住民さんはルートや装備を確認して、最後に配信された地点や目的地を聞き出すと「どこどこで滑落したんじゃないか?」と考察したり、登りに行くついでに怪しい箇所を見て来たりされてましたが未だに見つからないままです。最近では六甲山で年輩女性がもうひと月前から行方不明になっておられ、六甲山スレの住民さん達が「最後に家族にメールで伝えた場所が間違ってるのでは?」「無理に下りずに電波が繋がるところで野営した方がよかった」等と語り合ってました。肌感覚で他人事ではないので、もしもの時の対処法はためになりますね。