たちどころに岩にも緑の苔が増えてくる森の小道。二の谷から下ってくる水も少なめでした。



 ここが入り口、ここが出口。ここから緑に包まれた峡谷です。まだ10時台だったけどここはまだ日陰でしたね。


( * ̄▽ ̄)v- やったぁ。木道に入ってすぐの乙女淵には日が当たってた。ここは日陰になりやすいので日射しが来てるとテンションが上がります。


 斜め滝の脇に箱型の淵ができていて、普段は光が来ないので暗緑色の厚い鉱物のよう。この日は当たりでしたね、光が射してエメラルドグリーンの濃淡が鮮やかでした。

        

 手すりから身を乗り出して横から淵を撮るとこう。透明度が高いので逆に分かりづらいけど深さは2m弱くらい。身長150cmの私がすっぽり水没するくらいで、流れも緩いから入ってみたいんすけどね。遊歩道は川に接してる箇所以外は基本的に下りてはいけないし、ここは割と人通りが多いので入れません。潜ると綺麗だろうなあ・・・・・・

 少し上から撮るとこう。なかなかこんなふうに明るくならない所です。乙女渓谷は峡谷に入ると水がエメラルドグリーンに見える箇所が多く、付知峡だともう少し青みが強い気がします。こちらは日射しが強い夏は斑のあるエメラルドとか溶けた翡翠のような色。水面には鉱物めいた光沢が出て、それが複雑に形を変えるさまが見飽きません。


 そのすぐ上にはめんぱ淵(碧翠湖)。たぶん遊歩道沿いではいちばん広くて深い淵で、階段の脇にあるので上から見やすいです


 水面近くから見るとこう。この間から落枝がありますが、なかなか流されないものだなぁ。あまり雨が降らないせいもあるかな?


 階段から見下ろすとこう。明暗がくっきりしてて、この日はエメラルドグリーンと言うより濃い色のアクアマリンのようでした。その日その時の日射しでいろんな貌(かお)になる淵で、キャンプ場から近いので上まで登らなくても気軽に見に来られます。


 ここは岩に隠れた小滝から水が注いでて、水量が多いと水中に噴き出す細かい泡がメロンソーダのように見えます。ここも緑から水色の濃淡が綺麗な淵で、真夏の昼すぎには木洩れ日が底光りするような凄味が出ます。水量が少なめだと水色が強くなるみたいすね。

        

 階段の上から見るとこう。木洩れ日がとても強いので、淵の周りの浅瀬が白光して見えました。どこからどこまでが水か分からないくらいすね。こういう時に潜ったら水中はどんな感じだろう? ここも下りてはいけない箇所なので想像するしかないです。


 階段の上で振り返ると小滝群。ここも強い日射しで白光してました。高いところから下ってくる峡谷の段差ですが、ひとつひとつを滝と見るとここには数えきれないほどの小滝があり、峡谷全体を巨大な段瀑・分岐瀑と見ることもできます。ラスボスは遊歩道終点の男滝(落差80m)ですが、まだその上にも子滝と孫滝があり、孫滝が最終水場です。標高は1200mから1300mの間くらいで、かなり上まで渓流沿いなのが嬉しいすね。上の方には道が川原に接してて、入って涼めるところがいくつかあります。


 小滝群の下の淵もなかなか魅惑的。ここも潜ってみたい誘惑に駆られますがちょっと無理。峡谷に入ると鬱蒼としてるせいか水中の岩に苔があり、滑りやすい箇所も多いです。沢登りのガイドツアーがあるそうですが、スキルが無いので「いいなー」と思うのみ。遊歩道や登山道じゃないところにもきっと良い場所がたくさんあると思います。