好きなので接写したキリンソウ。食用にも薬にもなるそうで、葉をすりつぶして切り傷に塗ると効くのですって。うちの方ではよく見ますが、絶滅危惧のレッドリストに入ってる県もあるのだそう。和名は黄輪草。群生してると小さな星の群れみたいです。



 根道神社は水田の向こう。鳥居の横に池があり、もう少し経てば観光客が集まりますがこの日はまだ空いてました。最近は観光バスも来てますね。


 テクテク歩いていくと集落への分岐があり、そこに出店が来てる時もあります。集落に入るとすぐに白谷観音(大悲山円教寺)があり、そこは奈良時代に白山開山者の泰澄が開いたと言われます。天台宗のお寺でご本尊は行基の作とされる十一面観音菩薩像ですが、平安時代の作のようで、泰澄より後の時代の修験者が納めたものだそうです。

( * ̄▽ ̄)v- 江戸時代は近くの高賀山を中心に虚空蔵菩薩を拝む観音信仰が盛んでしたが、こちらは十一面観音菩薩を奉じ続けたそう。高賀神社にも伝・行基作の大日如来像があり、神仏習合の時代は修験道が盛んでした。白谷観音の中興の祖は八事興正寺の温泉良円上人で、ここに三十三観音を移して美濃西国三十三観音霊場(旧)の第一番札所としたそうです。今は無住で観音堂になってます。ここから歩いて5分ほどで、ご本尊のご開帳は7年もしくは15年ごとだそう。


( * ̄▽ ̄)v- これは関市の歴史観光遺産の案内板。この板取地域は大きなV字の左上のほうです。反対側の上之保や武儀地域は昔は武儀郡でしたが市町村合併で関市になりました。鍛冶業が盛んだったのは中心部の関地域すね。関市は高賀神社や高沢観音、関善光寺といった歴史のある神社仏閣が多いすね。


 そして「名もなき池」の説明板。もともとは灌漑用の溜め池でしたが、石英質の白砂に伏流水がよく映えるので水蓮を植えて錦鯉を放ったらモネの絵画みたいになったそう。水蓮の花期はこれからで、秋は池に垂れかかる紅葉が赤く色づきます。地元の方いわく「薄曇りの方が綺麗に見える」との事で、ちょっと期待して来ました。


 根道神社の一の鳥居。この白谷地区の氏神さまで、祭神は根道大神と伊邪那岐命・伊邪那美命と金山比古神。根道大神は詳しい事がよく分かりませんが、金山比古神はすべての鉱山の神様で、この辺りにふさわしい神様です。拝殿と本殿は石段の上にあり、境内の裏手にアジサイ園がある。まだ花には少し早いのでこの日は行きませんでした。


 鳥居の前に藤棚があり、その右手に池がある。そんなに大きな池じゃないですが、周りを一周するのも楽しいすね。池の端から拝殿まで行ける上り坂があり、写真のガチ勢がそこに三脚を立ててベストショットを狙ってる時もあります。ドローンと水中撮影は不可だそう。


 水蓮の花が多いのは奥の方で、水底の白砂が綺麗なのは鳥居のそば。暑くなると藻が繁殖しますが保存会の方々が手入れされてます。小雨の朝だとこんな感じで、もう少し光量が欲しいかな? 水の透明度が高く、ゆったり泳ぐ錦鯉が宙に浮いてるように見えます。


 水底をメインに撮るとこう。石英質の白砂がうっすら藻をまとってモスグリーンに見えますね。確かにモネの絵画のよう。錦鯉は少なくないけど、気温が低いと活発に回遊しないのでおーいどこやー? この日は気温が18~9℃くらいで、水温はもうちょっと低いので 鯉がまだやる気を出してませんでした(涙)  ここは観光客は餌やりNGで、保存会の方々がされているので鯉もがっついてません。餌やりできる池だとおののくほど集まりますよね(笑)  ここの鯉はニッチです。


( * ̄▽ ̄)v- ここは水蓮の他にコウホネもたくさんあり、むしろそちらの方が朝から花を見られます。水蓮の仲間ですが丸っこくて小振りな花で、咲き初めは濃い橙色で徐々に黄色くなる。水蓮のある池で混生してるのをよく見ます。もう少し近くで見たいけど残念。


 池の周りには赤いツツジと共に見られたスイカズラ。金銀花とも呼ぶそうで、白から黄色に変わるのかな? どちらの色の花もあり、これは黄色っぽい方。細い筒状の花の奥に蜜があり、毒性はないみたい。どんな味だろう?


 池の奥の方は水蓮とコウホネが茂っていて、ここまで来ると白い水蓮のつぼみがありました。花が開くには時間がまだ早かったすね。ここでは紅白の花が咲きます。


 そちらだと白砂の底がよく見えなくなるのが残念。手前の方がとても綺麗で、ここで暮らす鯉が羨ましい(笑)  大きなアクアリウムの水槽みたいすね。


 上手く録れなかったけど動画も載せてみる。夏になれば朝から鯉がやる気を出してると思います。

        

 藤棚の下でしばし休憩。そろそろ観光客がやって来たので、私は駐車場に戻りました。


 国道の向こうに駐車場。山々から水蒸気が立ち上ってて、とても涼しい朝でした。