大きく平たい岩に腹這いになって下流側を眺める。下には入ると気持ちよさそうな岩底の浅瀬がありますが、たぶん苔で滑るかな。ここはガイドツアーで沢登りがあるようで、加子母の道の駅に案内のポスターが出てます。沢登りだけでなく、標高1850m地点の兜岩の辺りにオオヤマレンゲが咲くのでそれを見に行くガイドツアーもあるみたい。


( ; ̄▽ ̄)v- とくに沢登りツアーにそそられるけど、私は経験がないし遊歩道でも登るのが遅いからなかなか挑めない。ツアーだと足を引っ張りそうなのが辛いすね。



 腹這いになると冷たく湿った岩が体熱を吸い取ってくれるのが嬉しい。目の前に渓流の段差があり、しぶきと細かい泡が見飽きません。川風も心地よく、あと腰を伸ばして力を抜けるのが有難いすね。うっかり眠ると岩が傾いでるのでドボンするのと、割とハイカーが来るのであらぬ誤解をされそうです。行き倒れじゃないですキリッ!!


 ああここなんて冷水ジャグジーよね。けどキャンプ場ならゴーグルをつけて潜ってますが、登ってくると案外足までしか入らないんすよね。一式準備してきても後で冷えるんじゃないかとか、着替えるのが面倒だったりで入っても殆ど膝上までです。付知峡はまだ広くて深いところがありますが、こちらでは渓流に足を浸したり頭からかぶったりで涼む事が多いです。夏も冷たいから極楽ですよー。


 これは何だろう? 葉が花のようだなと思いました。名前が分かるものだとハウチワカエデ、トウカエデも多いすね。ヤマモミジは上の方にはあまり無いです。


 「森でカウンセリング」ポイントの上には橋があり、ここには左右に趣の違う滝があります。ここも好きな場所ですが、どちらも撮ろうと思うと写真はこのサイズしか無理。左は直瀑で右は分岐瀑です。

 直瀑の方は落差は5mあるかないかで、水量が少ないともっとか細い。でも下に小さな青い淵があり、もう少し早ければシャクナゲと一緒に見られました。日陰になりやすい場所だけど控えめで綺麗。


 右はダイナミックな分岐瀑。本流がこちら側なので水量も勢いもあり、水がほとばしる感じが好き。滝は端正な直瀑も美しいけど、私はダイナミックな段瀑や分岐瀑が好きっすね。


 この分岐瀑の脇から登る。岩の間を駆け下りる水が白竜のよう。下り竜にも昇り竜にも見えますね。この谷じたいが巨大な段瀑のように思えるところです。


 ここに展望台に続く脇道があり、そこからだと登山道から離れた女滝(100m)も見えるとありますが、木が茂ってて見えないです(涙)  女滝の方が高くてなよやかな印象ですが、近づける道が無いのが残念。バリエーションルートをやる方なら行けるんじゃ?と思いますが私には無理。もうかなり高低差のある場所なので、道なき道だと滑落のリスクが高そうです。


( * ̄O ̄)v- これは花かな? 小秀山は山野草の種類はそんなに多くなく、不思議だけどここではスミレやタニギキョウを見かけません。ショウジョウバカマはあり、昨年は1輪だけハグマの花を見ました。春は最終水場の孫滝の手前にバイカオウレン、男滝の辺りにイワカガミ。あと遊歩道で見るのはマムシグサかな。三の谷だと花びらの縁がピンク色のツリガネツツジが咲くのと、二の谷でも1度見た事があり。来るタイミングが合わないだけで、まだまだいろいろ咲くのかも。


 和合の滝を越えたら次に目指すのは避難小屋で、あと少し距離があります。まだまだ木道も続くけど、岩場の割合が増えてきます。ここにもイイ淵があるわー。


( * ̄▽ ̄)v- また短い階段を下ると橋があり、ここが近年の私のお気に入り。まだ見えないけど渓流の左手に平らな斜め岩があり、その下に浅くて綺麗な淵があります。


 橋を渡って登りかけた時に右手を見ると、黒っぽい斜め岩の下に浅い淵。ここは夏の晴天だと「うひょお!」です。


↓日射しが強くて水量があるとこう。ここは浅いせいかアクアマリンのように淡い水色に見える事が多いですが、強い日射しと夏の青葉の下では水面に油を流したように輝きます。


 斜め岩から水が浅く流れ落ちていて、黒っぽい岩が銀色に見えます。その真下は少し深くなつていて、150cmの私の足の付け根くらい。ゴーグルをつけて潜った唯一の淵で、何やこれは?って色合いと透明度におののきました。ただし上がると凍えますキリッ!!


 この日は薄曇りなのでお楽しみはまだ先ですが、目的地のひとつなので嬉しかったすね。ここまでで引き返す時もあります。そこからまた登っていくと避難小屋に到達。ヒノキ造りの頑丈な小屋で、ここに泊まる登山者もいます。あとは頂上に秀峰舎という無人の山小屋があり、そこの方が広くて窓もあり、救急キットや毛布なども常備されてます。そこまではもう建物はなく、かなり遠いし高低差もありますね。