舗装路を下っていくとこれが鬼岩湯元館。隣にも「いわみ亭」という温泉宿(日帰り入浴とお食事可)があります。え、ちょっと待って湯元館の玄関前にリアルなティラノサウルスとトリケラトプスのロボットがいたのに姿が見えないわ? 巡業かメンテナンス中?


( * ̄▽ ̄)v- 壁に大きな鬼面のラドン君(赤)とトロン君(青)はご健在。どちらも放射性同位体の名前で、ラドンはウランが壊変して生じたラジウムに依るもの。トロンはトロニウムが壊変して生じたもので、どちらも他の物質とくっつかずに気体となって温泉などに混じって表出するんですって。少量なら人体に有益で、新陳代謝を促したり神経痛や疲労回復に効くとあり、入った事がないのでそそられます。



 向かいには今は使われてない別館?があり、入れなくなってると思うので窓に人影が見えたらちびりそう。先日 富山県の廃墟に夜中に肝試し?に入った人が遺体を見つけたとニュースで見ましたが心霊系YouTuberだろうか。よく行くなぁ、怖くないんだろうか?


 鬼岩温泉はこんな感じで少しひなびた昭和テイストですが、最近の若い方にはそれが受けるかも。ホテルの向かいにはたぶんホテルの庭園も兼ねてると思うけど紅葉に包まれたよいお庭があり、岩穴めぐりの入り口はこの奥です。


 庭園には人工の夫婦滝と錦鯉が泳ぐ池がありますが、奥の方に自然滝もあり。これが奥の巨石群をくぐって流れてくる水で、さっきの呂久沢の森の前まで続いてます。


 庭園の真ん中にヒトツバタゴの木があって、まだ花をたくさん咲かせてました。下から見上げると上の方の葉が日に透けて爽やか。午後3時を過ぎてたけど、晴天なので日よけがないと暑いくらいでした。


 鬼岩公園の案内板。コースは3つあり、いちばん左の蓮華岩に至るコースはちょっとした山登りになります。鬼の岩屋は真ん中の岩穴くぐりコースにあり、ここからそんなに離れてません。最奥部の「神の森」からいちばん右のコースで戻って来られるけど、その最上部に御嶽神社などの石碑群がある。いちばん上には人工湖の松野湖があり、そこも景勝地になってますね。


( * ̄▽ ̄)v- 近年は定期的にこんな催しもあり。事前予約が必要だと思いますが、温泉とお食事つきのプランもあるんじゃないかな? 岩穴くぐりコースは巨大な花崗岩の寄り集まりの下に迷路みたいな隙間があって、ガイドツアーでないと入れない箇所があります。そこを探検できるので気になってますね。500円のツアーがあるとは初めて見ました。川口浩探検隊ファンならグッとくるかも。


( * ̄▽ ̄)v- けど、岩穴くぐりコースはフリーで行ける場所もダムの放水には要注意。ダムを開けるような時に来た事がないけど、巨石の下の川から水が溢れたらちとヤバいかと。どこから水が噴き出すか分からないので、お越しの際はお気をつけて。


 それでは奥へ。すぐにコースの分岐がありますが、岩穴くぐりコースは直進です。


 序盤は道は石畳で固められていて歩きやすい。だんだん岩が大きくなり、右手に渓流が見えてきます。


 この橋の先はトレッキングシューズの方が良し。大きな花崗岩が浸食されてできた渓流で、上流に巨岩がゴンゴンと積み重なってます。


 大きな岩が水に穿たれた渓流。中濃地域だと関市の高賀渓谷がこんな感じで、木曽だと南木曽町の田立の滝群がもっとスケールが大きいです。


 橋から上流はもうこれもんで渓流が見えない(涙)  いったい何があってこんな眺めになったのか。花崗岩の岩山が山体崩壊してこうなったとしか言いようがない感じです。


 橋を渡ると階段があり、鬼の岩屋までそんなに離れてないけどそれなりに息が切れます。ここも新緑が夏の色に変わる頃で、日当たりのよい場所はライトグリーンが爽やかでした。


 水が流れる音は聞こえるけど、ゴンゴンと寄り集まった巨石の下は暗くて見えません。峡谷の両側から巨石がぶつかり合ってひしめいていて、その下には人が通れるくらいの隙間がありますが、迷い込んだら大変じゃないかなと。ここでは過去に死亡事故もあったので、ガイドツアーでなければ下に降りる事はしない方がいいですね。昨年の6月には滑落でなく熱中症で救助された方もおり、夏は高温多湿になるのも要注意です。